中国・台湾の観光客も利用する佐賀空港にオスプレイ国は”台湾有事”想定し「地の利」強調も市民は「事故」と「攻撃の対象」懸念
RKB毎日放送
中国や台湾、韓国との国際線が就航する佐賀空港で今、陸上自衛隊の輸送機「オスプレイ」を配備する駐屯地の建設工事が進んでいます。 【写真で見る】「オスプレイ」を配備する駐屯地の建設工事 ”台湾有事”などを念頭に 建設反対の声もある中、防衛省は、”台湾有事”など中国を念頭に進められているいわゆる南西シフトの一環で来年6月までに必要な工事を終えたいとしています。 ■オスプレイ17機を配備計画 RKB 小松勝記者「駐屯地の建設現場では工事車両が出入りし着々と工事が進められています」 佐賀空港西側の34万平方メートルあまりの土地に8階建ての庁舎やヘリコプターの駐機場などが建設されようとしてます。 同じ佐賀県内にある陸上自衛隊目達原駐屯地の戦闘ヘリなど50機、それに輸送機・オスプレイ17機を配備する計画です。 南西諸島の防衛力強化を目的に、現在、千葉県の木更津駐屯地に暫定的に配備されているオスプレイをここに常駐させるのです。 九州防衛局 中辻綾太 企画部長「木更津から南西諸島に行く時間と佐賀から南西諸島に展開する時間では差があるので、島しょ防衛を一つの柱としてやっているので、そうした事態が生じたときに速やかに対応できるように」 ■防衛省は”地の利”強調 佐賀空港に配備されるオスプレイは長崎県佐世保市の相浦駐屯地に配置されている水陸機動連隊を輸送する役目を負います。 水陸機動連隊は、侵略された離島を奪還する作戦を想定して編成されたもので九州北部の海上自衛隊や航空自衛隊の基地と連携するためにも、配備先は佐賀空港が最適だと言います。 九州防衛局 中辻綾太 企画部長「(オスプレイは)実際にオペレーションをするときには陸上自衛隊だけではしない、海上自衛隊、航空自衛隊との統合運用、陸海空が協力して運用する、九州北部には海上自衛隊は佐世保に主要な艦艇が配備されていて航空自衛隊は築城基地、陸上自衛隊は福岡駐屯地がある、こうした地理的な特徴がある」 ■オスプレイの事故 これまで何度も オスプレイをめぐっては、過去に何度も事故が起きています。