立体的な丸い肩とバキバキのバックポーズを披露した36歳がアジア1位に デスクワークの仕事と両立して掴んだ優勝
7月6日(土)と7日(日)の2日間(モンゴル時間)にわたり、モンゴルのウランバートルにて『2024 IFBBアジア選手権』が開催され、松木真美(まつき・まみ/36)選手がビキニフィットネスマスターズ(35歳以上)の部で、優勝を勝ち取った。 【写真】松木真美選手のバキバキに絞れたバックポーズ
女性らしいボディラインはもちろんのこと、肩の丸みと美しい立体感で、強い存在感をアピールした松木選手。大会直前に体調を崩し、最高とは言えないコンディションの中、みごと優勝を獲得した! 「2位までに自分が呼ばれていないことにビックリしていて、次の瞬間、『あっ!これ、1位なんだ!』と!本当に、嬉しかったです!モンゴル・ウランバートルの気候は日本に比べ、とても乾燥していました。水分の調整が上手くいかず、一時的に体調を崩してしまって。無事に回復できて、良かったです」 松木選手は、昨年出場した『IFBBアーノルドクラシックヨーロッパ』にて、上位の選手たちを実際に見たことで気付きを得て、およそ半年をかけて改善。今回のアジア選手権に臨んだそうだ。 「昨年のIFBBアーノルドクラシックヨーロッパで、トップ選手を間近に見て『筋肉量を増やすことも大事だけど、ポージングで筋肉を大きく見せるための”魅せ方”をもっと探求すべきだ』と感じたのです。そこで、正面から見た立体感が出るポージングを研究したり、もっと欲しいと感じた背中のセパレーション、肩の丸みや脚を強化したり……と、半年かけて自分の身体と向き合いました」 ポージングやトレーニングを見直し、今回の大会へ挑んだ松木選手。コーチたちからの評価も、バッチリだったそうだ。 「ポージングは、なるべく力みすぎないことを意識しながら、肩や胸の立体感が出るポジションを探しました。コーチからも『肩の丸みと立体感が出ていて、良いね!』と仰ってもらえたので、今年はこれで行こうと思っています」 「普段はデスクワーク中心の仕事をしている」と笑う松木選手。仕事と両立しながら、世界の大会での優勝を狙っている。
「今回はアジアで優勝できたので、今後は世界の舞台で優勝を狙いたいです。そのためにも、今年は日本のオールジャパンでクオリファイを獲って、まだ出たことのない世界ボディビル&フィットネス選手権にチャレンジしたいですね。私は選手として背が高い方でもないし、骨格もそんなに大きい方ではありませんが、他国の選手と並んだときに埋もれてしまわないよう、存在感を出していきます!」
取材:山口夏織