【2024年上半期の韓ドラBEST3】韓国ドラママニアが選ぶ、必見名作
3位/ヒーローではないけれど【超能力×ヒューマン×ロマンス】
私的今期のNo.1は実はこの作品かもしれません。と思えるほどめちゃくちゃ好み。チャン・ギヨンの除隊後復帰作としても話題だったドラマは、なんと超能力一家のお話。彼らは、うつ病に不眠症、過食性肥満という現代病で能力不能に陥っているのだけれど、ト・ダヘ(チョン・ウヒ)という実は結婚詐欺師と関わることで、なぜかその能力が甦えり始めるというのがドラマの発端。チャン・ギヨン演じるギジュは元消防士。「幸せと感じた過去に戻れる」という、なんじゃそれは?的な能力があるのだけれど、実は娘が生まれた日、とある高校で火災が発生、自分の代わりに現場に駆けつけた同僚が殉職……。つまり、人生でいちばん幸せだった日はいちばん悔やまれる日に。しかも、同僚を救おうと何度も過去に戻っている間に妻が交通事故死……。ということで、なんじゃそれは?的な彼の能力に深い意味とカラクリがあるわけなのです。家族の能力もそれぞれに必然性があり、ギジュとト・ダヘにも何かがある! その伏線というか、繋がりというか、過去と未来というか、超能力というか、すべてがすべてに意味があり、それらがピタリピタリとはまっていくラスト2~3話。もう、号泣&感動の嵐です。(さすらいのライター山崎) 12話なんて短すぎる……と悲しくなるほど、よかった。でも12話だからこそまとまりがあって良かったのかもしれません。個人的にかな~り好みの作品です。想像以上の良作だと太鼓判を押します。最後の最後まで伏線回収が素晴らしく、自分が存在する意味は?と葛藤し、向き合い、少なからずそのアンサーを受け取れる作品だと思っています。もちろん現実的に考えたら「そんなうまくいくはずが!」とツッコミを入れたくなる部分もありつつ、そこがファンタジーロマンスの良さでもある。軽やかに現実逃避できるリズム感と、夢を感じられるラストがいい。酸いも甘いも噛み分ける、まさにこの人、ギヨンと、コメディもメロもお手の物のウヒとのケミも最高レベルです。色気ダダ漏れのギヨンを観たい人は今すぐに視聴ボタンを押してください。しかも物語に深みを生んでくれたな~と感謝を述べくなる功労者こそ、天才子役のパク・ソイ。ギヨン演じるギジュの娘イナ役です。子どもながらに抱える孤独と思春期ならではの危うさを絶妙に演じてくれたおかげで、ギヨン初のアッパ役も違和感がなかった。ああ、この先の物語も観たいなぁという気持ちが消えません。(エディターK)
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