「いつ寝ればいいの!?」 慣れない育児に右往左往するワルモノに思わず共感!話題のギャグ漫画『悪の組織の子育て日記』
「いつ寝ればいいの!?」 「ミルクのあとにうまくゲップをさせられない」 「吐き戻した後に着替えさせるのメンド…」 【マンガを読む】「悪の組織の子育て日記」を最初から読む そんな悩みを抱えているのは、新米の母親…ではなく、なんと世界征服を目論む「悪の組織の総帥」。悪事のために「最凶の人造人間(ホムンクルス)」を誕生させたものの、その姿はなんと小さな小さな新生児の姿で…!? 新生児育児の経験者なら「あるある」「わかる!」と思わずふきだしてしまいそうな、ユーモラスなファンタジーギャグ漫画『悪の組織の子育て日記』に注目が集まっています。 この作品のあらすじと、著者のオオカミタホさんのコメントをご紹介しましょう。 ■『悪の組織の子育て日記』あらすじ 悪の総帥は科学者の松戸(マツド)に命じて、世界征服のための「最凶の人造人間(ホムンクルス)」を完成させました。しかし、組織のエースで働いてもらおうと思っていたホムンクルスは、ムッキムキの大男…ではなく、なんと小さな赤ちゃんでした。 てっとりばやく世界征服するためにホムンクルスを作ったはずなのに、小さな赤ちゃんを育てるハメになってしまった悪の総帥。寝かしつけ抱っこ、3時間おきのミルクあげ、オムツ交換に吐き戻しで汚れた肌着のお着替え…。次から次へとやらなければならないお世話で、ロクに寝ることもできません。 ホムンクルスが生まれてからはお世話に追われ、悪の組織の仕事も無断欠勤していた総帥ですが、ホムンクルスの誕生を知った部下たちは祝福ムード。「名前がないなんてかわいそう」と部下たちに言われ、名前の人気ランキングや画数占いを見ながら、ホムンクルスの名付けに悩むのでした…。 世界征服を目指すはずが、どんどん予想外の方向へ転がっていく様子に思わずクスリ。そんなユニークなファンタジーギャグ漫画『悪の組織の子育て日記』の著者・オオカミタホさんにお話を伺いました! ■『悪の組織の子育て日記』著者インタビュー ──実際の育児の体験を元にこの作品を書かれたそうですが、いつから描き始めたのですか? オオカミタホさん:子どもが1歳を過ぎた頃に漫画を描き始めました。慣れない育児生活の中で 辛いことや、怒りを感じることも多かったですが、笑ってしまうような面白いこともあり…そんな心身ともにバタバタした日々を、何か記録できないかな?と思ったのがきっかけです。 ──現実の育児あるあるがたくさん作品に反映されていますが、どのようにしてエピソードを収集していますか? オオカミタホさん:我が家の育児の実体験をベースに、友人知人の育児体験なども許可を得て参考にさせてもらっています。我が家と家族構成や職業が違ったりすると、また違った体験や視点があったりして、ありがたいです。 子ども(ホムンクルス)が主人公というよりは、その周辺を取り巻く大人たちの試行錯誤やワイワイした日常がメイン…という気持ちで描いてます。 ──この作品を通じて育児についてどのようなメッセージを伝えたいですか? オオカミタホさん: 育児の日々は忙しいと思うので、自分を後回しにせざるを得ないお母さん、お父さんも多いと思うのですが、自分自身の心身のリフレッシュも大事にしてほしいなと思っています。そんなエピソードも、漫画にしていければと思います。また、育児中ではない人も、日々生きていると心身が忙しいと思います。性別・年齢・子育て経験の有無問わず、この漫画を読んだ人の気持ちや身体が、ひと時だけでも緩んだら嬉しいです! * * * 赤ちゃんだけでなく、次々と登場するクセの強いキャラクターに振り回されっぱなしの悪の総帥の姿に、思わず共感と同情で笑ってしまうこの作品。育児の大変さを笑い飛ばしてくれる作品を読んで、へとへとの毎日を癒やしてくださいね。 取材=ツルムラサキ/文=レタスユキ