本島北部大雨被害から1か月 「災害への備え」を考える
沖縄本島北部に大きな被害をもたらした大雨から1か月がたちました。突如として牙をむく自然の脅威に私たちはどう向き合うべきなのか。「災害への備え」を考えます。 【写真を見る】本島北部大雨被害から1か月 「災害への備え」を考える 先月、本島北部に降り続いた大雨は、国頭村を中心に甚大な被害を与え、地域生活に大きな影響を与えました。被害を最小限に抑えるために私たちに出来る事が、日頃からの備え「防災」です。 名護市消防本部の中にある名護市防災研修センター。地震や津波など自然災害の危険性を体験しながら、防災について学ぶことができる施設です。 災害が発生した際、どのように行動すればよいのか。支援員の案内を受けながら考えることができます。 平良記者 「冠水や浸水が発生した際、私たちの身の回りにはどのような危険が迫るのか体験してみたいと思います、よろしくお願いします」 名護市防災研修センター 眞喜志・防災研究支援員 「ここでは車からの脱出を擬似体験できます」 台風や豪雨による風水害が多い沖縄。道路が冠水した際、車のドアにかかる圧力はどうなるでしょうか。20センチの高さでは水圧を感じますが、ギリギリ開けることができます。 しかし、高さ40センチではびくともしません。こうした緊急時の備えとしては、車のドアを割ることのできる専用の機材を車に入れておくことが一番。また、ヘッドレストの金属部分を使い、てこの原理で窓を割るという脱出方法もあるそうです。 名護市防災研修センター 眞喜志・防災研究支援員 「(災害時は)右往左往する時間はない。事前にいろいろな場面をシュミレーションしておく。ここで擬似体験をして知識を蓄えて、いざというときの災害に備えるのが大事です」 よく見かけるものの、実際に触ったことがない人も多い消火器の使い方はこうです。適切な距離を取った後、黄色の安全ピンを抜き、ノズルを火元に向け、レバーを握り放射します。消火器の正しい使い方を知っておくことでいざというときに、火の広がりを防ぐことに繋がります。