本島北部大雨被害から1か月 「災害への備え」を考える
修学旅行生 「もともと災害について関心がなかったわけではないが、今回色々体験出来てより関心を深めることができた」 「災害についてなめていた部分があり今回の体験を通して災害の怖さを改めて実感できた」 名護市防災研修センター 眞喜志・防災研究支援員 「国頭での先月の災害は本当に想定外でした。災害が発生しても、被害を最小限に食い止めるということ気持ちが必要になる」 危険を知り、備える 今できる「防災」 平良記者 先月の大雨被害では県内の多くの場所で冠水や浸水の被害が確認されていて、床上浸水により一時孤立する世帯もありました。 今回センターで自宅で浸水が発生した場合、家から脱出できるのかを体験したんですが私ではわずか10センチの水深でドアを開けることができませんでした。 ドアにかかる水圧は10センチで4キロ、30センチで36キロ、膝上になる50センチでは100キロと言われていて、30センチになれば男性でも一人で開けることは難しくなります。 與那嶺アナ そうなる前にやはり早めの避難が重要になりますね。 平良記者 平良大雨や土砂災害から身を守るためには事前に地域のハザードマップに目を通し洪水や浸水の想定を地図で確認しておいて危険を察知できるようにするということも重要です。 また、自宅や職場から近い避難場所や避難経路を認識しておくことで想定外の災害が発生したとしても、落ち着いて行動する事ができます。 與那嶺アナ アナ災害が起こる前にもう一つできることとして、非常用の備蓄も大切ですよね。 平良記者 農林水産省は非常時の備蓄として食料や水は最低3日分、できれば1週間分を備えておくよう推奨しています。島嶼県の沖縄では特に、災害時、県外からの救助や支援が届きにくいという現実があるため余裕をもった備えが必要で、沖縄ならではの地理的な条件をふまえ、一人ひとりが防災への意識を高める必要があります。
琉球放送