自民・小池百合子氏会見 都知事選出馬を正式表明(全文1)推薦なしの立候補
待機児童、介護問題など
もう1つ、課題になっております待機児童問題でございますけれども、保育所の用地の確保。これは税制を優遇することによって個人資産からの提供など、今、公園をつぶして保育所にするということでいろんな批判も出ています。でも切羽詰まったそれぞれ、区のほうも大変苦慮しておられる。であるならば、その用地の確保のいうことを知恵を絞ってやっていく。もちろん韓国人学校をつくるということで、都の土地をこれを提供する、貸し出すというお話が舛添知事のときにございましたが、前回も申し上げましたように、これについては白紙、撤回ですね。で、その上で考えてそこに保育所をつくるというのも、1案だと思います。 ただ間違えてはいけないのは、保育所もハードの問題だけではないんですね。保育士さんがいかに安心して働く環境があるかということでございまして今、政府も同一労働同一賃金の話をしておられます。民間そして非常勤保育士の給与アップということも必要だと思います。また人材という点では子育てを終えた、もしくは今、子育て中のお子さんがほかのお子さんもお預かりするという、いわゆる保育ママ、私は豊島区でその現状も見てきたところでございます。このような形で働くのか、それとも子供を持つことを諦めるのかといった、日本でしか見られないような二者択一、これをやめるようにこの東京が先行モデルとなってやっていきたいと思います。 それから私自身、親を自宅でみとりました。これについては本も記したところでございます。もちろん高齢者の介護という観点ではさまざまなやり方もありますけれども、やはりお1人お1人が住み慣れたところで最後を送るというのはいかに大切なことなのか、私は母をみとりながらそのことを経験し、よって、すでに行われておりますけれども、地域包括ケアシステムの、これをもっと整備をする、完備をするということが必要になっていくのではないかと思っております。もちろんそのために、お1人、ずっと面倒を見なければならなくなって、それによる介護離職ということも問題になっております。その点についてもよく知恵を出していきたいと思っております。 それから挙げればきりがないんですけれども、私、例のクールビズ、この話ばっかりで恐縮なんですけれどもね、みんなが当たり前だと思っていることをそろそろやめませんかと。そしてそのために必要な制度設計、意識改革をやっていきたい。 例えば満員電車。あの満員電車っていうのは、ごくごく、みんな苦労するもんだと思ってるけれども、あれこそ高度成長の名残であって、もうそうやって長時間労働、苦労して出勤をするというのはそれを緩和するということを根本的に考えていく。 そしてまたワークライフバランスといいますが、私はむしろライフワークバランスではないかと思っておりますけれども。長時間働けばそれだけ会社の利益が上がる、そういう時代ではございません。結局みんなくたびれるだけ。出会いの場もなく、なかなか結婚もできない。こういった問題、これを私は意識を変えるところ、これは予算が要らないんです。そこからやっていく、力強い発信をしていきたいと思っております。これは知事になってからこそその言葉にエネルギー、パワーが出てくるものだと思っております。 前から液体ミルクの例も申し上げているんですけれども、入ってないな。液体ミルクの運動もお母さんたちと一緒にやっております。要は生活している方々の目線に立って、そして前から申し上げておりますように大きな大義を、これを繰り返し言うことも、言ってもなかなか響かない。莫大な予算を付けてもそれはなかなか動かないんです。やっぱり都民の皆さんの心をつかんで、そして一緒にやっていきましょうと。 オリンピック・パラリンピックも同じでございます。共感よりも反感を抱くような人が出てきましては、これはなかなか良くありません。ぜひ私はメッセージ力を生かして、小さいですけれども、しかしこういったことで都民の都民による、都民と世界のための東京オリンピック・パラリンピックにしていきたい。そのように思っております。 ほかにもたくさんの課題がございますが、これから皆さんにお伝えする機会もあります。若者のワーキングプアの問題もございます。それから商店街、これももっと生かすために例えば無電柱化もしていく、などなどあります。 長くなりました。また、パッケージで制作についてはお伝えいたしますけれども、私はこの東京にみんなが住んで良かった。東京に来て良かった、そして日本の成長のエネルギー源であります東京が元気になることが、日本が元気になることだと固く信じているわけでございます。 そして今は参議院選挙の真っただ中でございます。私はあくまでも自民党員でございますので、私どもの仲間を最後まで一生懸命応援をさせていただきます。そしてアベノミクス、まだまだ道半ばであるとおっしゃっているわけでございますから、この東京からアベノミクスをもっともっと引っ張っていけるような、そんな知事を目指していきたいと思っております。 元気な言葉ばかり申し上げましたが、選挙戦は厳しゅうございます。徒手空拳でございます。本当に崖の下にパラシュートなしで飛び込むという覚悟ではございますけれども、覚悟はあっても勝つかどうかはやってみなければ分かりません。私は都民の皆さま方が私の決意に自ら手を上げた私に、また大きなお力を頂戴できるように頑張ってまいりたいと思っております。そして共感あふれる都政をしっかりと進めてまいる。都庁の役員の、役人の皆さまともしっかりと歩みを進めていきたいと思っております。いばらの道ですけれども頑張らせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ※全文2へ続く