自民・小池百合子氏会見 都知事選出馬を正式表明(全文1)推薦なしの立候補
都民の共感を得られる、大義ある政策を提示して実践をしたい
地方について言いますと、といいますか、東京について言いますと、東京都連の一員に名を連ねてきた私でございますけれども、正直申し上げましてどこで誰が何を決めているのかということが不透明なことが多かった、そんな思いでございます。ブラックボックスのような形でございました。また、この思いというのは都連に所属している各級の議員に共通する思いでございまして、都連とひとくくりにされますけれども1人1人を聞いてみてください。いろんな思いがあるんです。そのことをぜひ申し上げておきたいと思います。 そしてなぜ、ここ2代、猪瀬さん、舛添さん、短期間で知事が変わってきました。舛添さんの湯河原、毎週湯河原へ行くというのはこれは論外でございますけれども、それでも舛添さん、猪瀬さんは私はよく存じ上げている方々ばかりで、お2人とも大変有能で、そしてビジョンも明確なものをお持ちであると。ところがいつしかこのような状況に、短期間で陥ってしまうのはいったいなぜなんだろうか。そのことも考え合わせていかなければなりません。つまり誰かにとって都合が悪い、もしくは不都合になったときに捨てられるというようなことが続いてきたように私は思っております。 都政の安定はもとより、重要でございます。着実に1つ1つをこなしていく、進めていく、これが行政のあり方でございます。そのことはよく存じております。とはいえ今、日本もそうでありますけれども、東京が抱えているさまざまな課題は、より大胆な、そして強力なリーダーシップでこそ達成が可能なのであって、そのことを率いるリーダーが必要である。なんでも都合のいいようにやってくれるリーダーが、今、この都政に必要なのかというと、私は違うと思います。 国政においては安倍総理の強力なリーダーシップで日本を取り戻すと、これまで私も一緒に進めてまいりました。東京では都民のための都政を取り戻すということが今こそ必要だと、このように考えております。そのためには都民の皆さんの共感を得られる、大義ある政策を提示して実践をしてまいりたいと、こう思っております。