固いアレが一発で開けられる! 缶詰博士オススメのすごいツール
キッチン用品が大好きという缶詰博士の黒川氏。確実に使えて、デザイン的にも優れているものがとくに好きだそうです。 【写真】ビンのフタを「上からつかんで」固くても確実に開けられるキャップオープナーが便利だ 「例えばこの道具がすごい。握力が弱い人でも使いやすいし、見た目もカッコいいんです!」 ん~、とても不思議な形をしていますが、何に使う道具ですか? ■初見殺し この道具、何だと思いますか? 複雑な形状をしていて、可動部分がたくさんあって、まさに初見殺しの形をしております。 品名が「キャップオープナー」なので、「ああ、アレね!」と気付いた方もいると思います。でも、気付いたとしても、どうやって使うかは分からないでしょ? ■サイズ違いにも対応 細部を見てみる。先端は爪状になっていて、何かをがっちりと挟めそう。背面には丸い穴がたくさん並んでおり、その下のレバーに付いている突起部分が差し込めるようだ。 レバーは動かせるので、突起部分も一緒に動き、差し込む穴の位置をずらして固定できる。ふむふむ。ということは、サイズ違いのものにも対応できるわけだ。 ■まさかの上から方式 答えは瓶のフタ開け器であります。なので品名がキャップオープナーなのであります。それにしても、まさかフタを上からつかむ方式とは思わなかった! こうしてつかんだ状態で回すと、かなり固いフタでも確実に開けられるのだ。 瓶のフタ開け器には、シリコンやゴムで出来た輪っか状のものとか、くるみ割り器みたいな形状のものなど様々あるけど、僕にはどれもうまく使えなかった。 でもこの道具なら、比較的小さな力で開けられる。手に怪我をしているときなど、かなり有用ですぞ。 ■世界初を発明したプリンス工業製 レバーの位置をずらせば、こういう大きな瓶のフタ(直径約9cm)でも開けられる。最大まで広げると、直径約10.5cmまで開けられそうだ。 このキャップオープナーを製造しているのは、新潟県三条市にあるプリンス工業という会社。世界で初めて"テコ式"の缶切り(三角形の刃を繰り返し刺してキコキコ開けるやつ)を発明したすごい会社なのだ。 ちなみに、今回紹介した黒色のキャップオープナーは限定品で、今は販売していないそうだ。同型で、シルバーに塗装されたものがショッピングサイトなどで入手可能ですぞ。 ■ 缶詰博士 かんづめはかせ 昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。 公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。
缶詰博士