「ついうっかり…!」はダメ! なぜ「車検切れ」忘れが起こるのか? 「期限」見逃さないための「新たな対策」とは
ついうっかりを防ぐ「対策」とは
うっかり車検切れとなってしまう原因はどこにあるのでしょうか。 こうしたことは、新車よりも中古車に発生しやすい傾向にあるようです。
一般に新車を購入した場合、車検が近くなると新車ディーラーからメールやハガキなどでオーナーにお知らせが届きます。 一方中古車の場合では、状況が異なります。 まず中古車は、購入時点で車検がどれくらい残っているか、クルマによってまちまちです。 もちろん中古車販売店によっては、車検が近くなるとオーナーにお知らせを出すケースも多く見られますが、通知発送自体は中古車販売業の義務となっていません。 したがって通知がこない中古車オーナーもいるでしょう。 またこれは新車の場合でも同様ですが、購入後に転居したことを販売店に知らせなければ、車検の案内が届かなくなる可能性もあります。 こうして、無意識なままに「うっかり車検切れ」が発生するという流れが発生しています。 もちろん、自分のクルマの車検証やフロントウインドウに貼られた「車検ステッカー」をしっかりとチェックしていれば防げたはずのことです。 しかし実際に“うっかり”が発生している事実を考えると、さらなる対策が必要でしょう。 そこで2023年7月から、車検ステッカーの貼り付け場所に関する規則が変更されました。 それまでの車両の「前方から見やすい位置」と定められていた規則が、「前方かつ運転者から見やすい位置」になったのです。 この変更により、車検が切れる年月日が記載された車検ステッカーは、フロントウインドウの右上隅(右ハンドルの場合)に貼られることが多くなりました。 もちろん安全な運転のための視界確保ができない場合は、これに限らず運転者から見やすければルームミラー付近でも構わないという決まりになっています。 いずれにせよ、運転者は常に視界の範囲内に車検ステッカーが存在することになりました。 2023年7月以前に車検を済ませた中古車ではまだ運転者から見えにくい、もしくは見えない位置に車検ステッカーが貼られている可能性が高いです。 今一度、愛車の車検の有効期限のご確認をオススメします。
佐藤 亨