「安心してインフレや円安に備えることができます」…投資初心者に〈新NISA〉をおすすめできる、これだけの理由【税理士が解説】
2024年1月からいよいよ新NISAが始まります。そもそもNISAとは何か、どのようなメリットやデメリットがあるのかという基礎知識から、新NISAと旧NISAの違い、新NISAをおすすめする理由について、板山翔税理士税理士がわかりやすく解説します。
――「2024年から新NISAが始まるそうですが、私もNISAを始めた方がいいのでしょうか?」 板山翔税理士:「新NISAになってかなり使いやすくなったのでおすすめできますよ。NISAのメリットやデメリット、おすすめできる3つの理由について解説していきますね。」
2024年から始まる「新NISA」、私も始めた方がいい?
YouTube「税理士ショウの超わかりやすいビジネスQ&A」>> 2024年1月からいよいよ新NISAが始まります。 2023年までの旧NISAは、つみたてNISA、一般NISA、ジュニアNISAの3つに分かれていて、わかりにくくて使いづらい部分もありましたが、2024年からの新NISAではこれらが一本化されて、かなり使い勝手が良くなっています。 そもそもNISAとはどんな制度なのか? どんなメリットやデメリットがあるのか? 詳しくご存知ない方も多いと思いますので、まずその辺りの基礎知識を説明した上で、新NISAと旧NISAの違いや、新NISAをおすすめできる3つの理由について解説していきたいと思います。
投資の利益には約20%の税金がかかるが、NISAを使えば非課税
そもそもNISAとはどんな制度なのかというと、株や投資信託などの運用益(売却益や配当金)が非課税になる制度です。 通常、株や投資信託などの運用益に対しては約20%の税金がかかりますが、NISA口座内で売買した株や投資信託については、売却益が出ても配当金を受け取っても、税金がかからなくなります。非課税なので確定申告も不要です。
ただしNISAで投資すると、損益通算や損失の繰越控除は不可
このように運用益が非課税になるメリットがある一方で、逆に損失(売却損)が出たときは、その損失もなかったものとされてしまうというデメリットがあります。 通常の特定口座や一般口座であれば、株や投資信託の売却損が発生した場合、確定申告をすれば他の口座で発生した運用益と相殺(損益通算)できますし、相殺しきれなかった損失は3年先まで繰り越せます(損失の繰越控除)。 しかし、NISA口座内で発生した損失については、こういった他の口座との損益通算や3年間の損失の繰越控除はできません。