日立建機が投入、電動ショベル3機種の仕様
日立建機は国内で5トン、8トン、13トンクラスの電動ショベル3機種と可搬式充電設備を発売した。電動ショベルは環境意識が高い欧州で先行販売しており、累計100台以上の販売実績がある。欧州に続き、日本市場にも初投入することで電動建機の市場性を探るとともに、施工現場での使用感や効率的な運用方法を検証し、拡販につなげる。 価格はいずれも非公表。電動ショベルは3機種合わせて年間15台の販売を計画する。 電動ショベルはエンジンを車体に搭載していないため、排ガスがなく静穏性に優れ、住宅街や屋内のほか地下などの密閉空間での作業にも適する。バッテリーとケーブル電源の併用により、顧客の現場や充電設備の設置状況に応じて充電方法を選べる。 また可搬式充電設備は九州電力との共同開発品で、メインユニットや急速充電ユニットを自由に組み合わせて施工現場に導入できる。急速充電ユニットで充電時間を半分に減らせるなど、現場メリットを訴求するほか、建設現場以外に電気自動車(EV)の充電や災害時の非常電源向けとしても売り込む。