黒川京介は大整備敢行で勝負に出る

　川口オート「スーパースターフェスタ2024　～SG第39回スーパースター王座決定戦～」は29日、3日目を開催した。地元のエースに成長した黒川京介（26＝川口）のトライアル3回戦は4着。決定戦進出へ、4日目は大事な一戦になる。 　2年連続3回目の決定戦進出へ、トライアル4回戦は大きな試練が待っていた。枠番抽選で引いたのはなんと8枠。現在は得点7位とベスト8圏内ではあるものの、着順次第では瞬く間に逆転を許す位置でもある。最低でも確定板（3着以内）は欲しい計算になる。 　3日目はスタートで隣（3枠）の佐藤摩弥（32＝川口）に叩かれ、絶好の2枠を生かせなかった。「いつもだったら抵抗できるのに、スタートで伸びていかない。エンジンだと思う。下周りを整備してロッド、メタルとリングを交換します」と、レース後は慌ただしく作業に取りかかった。 　地元のグレードレースではルーティンになりつつある〝勝負の整備〟でもある。7月G1キューポラ杯、11月SG日本選手権では、準決勝戦を前にこの作業を敢行。ともに優勝へとつなげた。優勝戦の2走前、このタイミングでの大整備が黒川の勝利の方程式といっていい。今回も「ここでやろうと思っていた」と、プラン通りであることを強調した。 　8枠は確かに遠い。だが、スタート巧者のサトマヤの隣と考えれば決してマイナスばかりではない。「エンジンを良くすること。足周りは今節で一番良かったので、あとはエンジンです」。 　小学生時、川口オートレース場でポケバイレースに参加した時から、SS王座決定戦優勝は黒川の夢。その夢は今や、手の届きそうな目標へと変わった。大みそか決戦のイスは絶対に譲れない。