これから学費は?奨学金は? 選挙で「教育」はどう変わる?【衆院選2024】
息子のてるきさんは旅行関係の仕事を目指し、興味のある大学や学部の奨学金について調べ始めています。 (西条てるきさん)「奨学金があるかないかで4年間継続して行けるかが変わってくると思うので。奨学金は与えられるものじゃなくて、自分から手に入れないといけないものなので結構必死に探しています」 大学受験まであと1年。今後の政策が進路に大きく関わります。 (西条てるきさん)「教育無償化って言うのは簡単だと思うんですけど、言って終わりじゃなくて、当選して国民から信任を得た以上はしっかりと進めてほしいなと期待しますね」
大学進学後や社会に出た後も、教育にかかった費用の負担に苦しむケースがあります。大阪府茨木市にある若者向けのシェアハウスに住む現役大学生の女性は、奨学金数百万円が、母親に使われていたといいます。 (女子大学生)「私の知り合いとかでも、額はバラバラですけど、使い込まれたって言っている子もいるし、生活が苦しい家庭でやっぱり月何十万も振り込まれるってなったらそこに手つけちゃうっていうのはすごくわかるから・・・。そもそも学費を最初から無しにするとか、日本学生支援機構と大学の間でお金のやり取りをしてくれるとかしたら、使い込みはなくなるのになって思います」
父子家庭で育った社会人1年目の男性は、父親は病気で働くことができなかったといいます。 (男性)「在学中に僕はアルバイトして、奨学金も生活費に回しながら学費もちゃんと払って、みたいな感じで。奨学金減らそうかなとかも考えたんですけど、なんかちょっと生活を考えたら無理だなと思いました」 借りた奨学金は、国の制度の576万円に加え、民間の約100万円。給付型の奨学金も受けましたが、アルバイトの収入が増えたことを理由に減額されたこともあると言います。
そして社会人になり、今月から月4万円の返済が始まります。 (記者)「食費とか気をつけていることは?」 (男性)「あんまり贅沢はしないかもしれないです。いつも返済が脳裏をよぎります。お米だけたいて、おにぎりだけ食べるとかしてますね。結婚とか子供作ったりとかっていうのを考え出すと、ちょっと不安になります。できるのかなって」 男性が、今回の選挙で政治に望むこと、とは (男性)「僕みたいに奨学金でちょっと不安を抱えてるような人の話をちゃんと取り入れて ほしいなと思います」
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