日本では“尻軽”と誤解「bitch」の主な使用法4つ ネイティブが真に伝えたい英語のニュアンスとは?
とくにスラング的な表現は、日本人が抱いているイメージと、実際のネイティブの使う意図が異なることがあります。そんな日本人がよく誤解する英語表現を、アメリカ在住の日英ネイティブで人気エンタメ翻訳家のMystery Parrot氏の新刊『ネイティブの真意がわかる 日本人が誤解する英語』より一部抜粋・再編してご紹介します。 東大目指す子の「自信を無くす」親の残酷な一言 子どもがのびのび成長するための親の心構え ■bitchを下品な言葉と敬遠していたら会話が成立しない! bitchというスラングはネイティブの日常会話には実に頻繁に登場するので、下品な言葉と敬遠していては会話が成立しないほどです。また、この言葉の本来の意味は《メス犬》ですが、日本で見聞きする《淫乱女・尻軽女》といった性的な意味合いはほぼ無く、これは和製英語が完全に暴走しているケースです。
日常会話におけるbitchの使用法は大きく4つあります。名詞と動詞として使用できます。 ①【名詞】性格の悪い女 The immigration officer was an unbelievable bitch. (女性の)入国管理官は信じられないほど態度が悪かった ②【名詞】情けない男、言いなりになるヤツ Don’t be a little bitch. 情けない態度はやめろよ ③【名詞】不快で面倒な事柄 It was a real bitch to file my tax returns.
確定申告、超めんどかった ④【動詞】グチる The boss likes to sit around and bitch about everything. (上司は)何もせずにただグチるのが好きなのよ bitchという単語は公の場では使わないほうが無難ではありますが、アメリカでは割に日常的に使われています。ただ、やはり元が女性蔑視的な意味合いを持つ単語なので、若いリベラル層の間では差別用語として捉える向きもあり、責任ある地位についている人は気をつけたほうが無難(メディアなどではthe B-wordなどと言い換えます)です。