単純な疑問なのですが、退職願の提出はどのタイミングがよいのでしょうか? ボーナス支給後でもよいですか?
「会社を退職するなら、ボーナスをもらった後にしたい」と考える方もいるでしょう。では、夏に支給されるボーナスは、いつまで在籍していれば受け取れるのでしょうか? 今回は、ボーナスをもらって退職するなら退職日をいつにするべきかについて、シミュレーションしながら解説します。 ▼早めに転職が決まったら「受給できる手当」を確認しよう!
給与とボーナスの違い
給与は労働の対価として考えられており、毎月必ず支給しなければならないことが労働基準法第24条で定められています。しかしボーナスは、給与とは異なり必ず支給しなければならないものではありません。 厚生労働省による「労働基準法の施行に関する件」では、賞与(ボーナス)を次のように定義しています。 「賞与とは、定期又は臨時に、原則として労働者の勤務成績に応じて支給されるものであつて、その支給額が予め確定されてゐないものを云ふ」 つまり、ボーナスを支給するかどうかは、会社次第ということになります。 厚生労働省の「毎月勤労統計調査令和6年2月分結果速報等」によると、令和5年に実際に年末賞与が支給された会社は、従業員数5人以上の会社のうち69%とのことです。支給された事業所の平均賞与額は39万5647円でした。
ボーナス支給の有無は会社次第
夏のボーナスが支給される会社の場合、ボーナスが支給されるためには退職日を何日にすればよいでしょうか? ボーナスを支給される・されないは、それぞれの会社によるため、まずは、就業規則を確認しましょう。就業規則で確認すべき内容は、賞与の支給時期や査定期間、支給の要件などです。 年2回賞与を支給する会社の場合、支給時期は夏が6~7月前後、冬は12月頃が一般的で、査定期間は夏が10月~3月、冬が4月~9月となることが多いようです。しかし、年3回以上支給がある場合などは、査定期間が短く設定されていることがあります。 支給の要件は多くの会社で「ボーナス支給日に在籍していること(支給日在籍要件)」と定めているでしょう。