【解説】“迷走”台風 離れていても…大雨警戒 “ジョギング並み”の速さ
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台風10号から離れた東京でも大雨警報が出るなど、どこで大雨となってもおかしくない状況です。今後、最大限に警戒が必要な雨や、台風の進路などについて、市村紗弥香気象予報士が解説します。 【画像】「水道水」保存、長持ちさせるワザ ◇ 市村紗弥香気象予報士 「今後、最大限に警戒が必要なのが雨です。3日間、72時間に降った雨の量を振り返りますと、太平洋側、特に九州で非常に多く降っています」 「観測された雨量ですが、宮崎県の美郷町神門で827.5ミリと8月1位の記録を更新したんですが、このなかの600ミリ以上がわずか1日で降っているということなんです」 「ほかにも、えびの高原でも846.0ミリ、大分県の佐伯でも607.0ミリと、観測史上1位の記録を更新するなど、各地で記録的な大雨となっています。速度が遅いため、この先も、すでに大雨になっているところで、さらに雨量が多くなるおそれがあるんです」
市村気象予報士 「雨雲を見ていくと、30日にかけて九州北部や四国、そして東海では線状降水帯が発生する可能性があります。土砂災害の危険度が急激に高まる可能性があり、厳重な警戒が必要です」
市村気象予報士 「30日にかけての雨の量をみると、九州から関東にかけての広い範囲で200ミリ以上を示す紫のエリアが広がっています。予想雨量は四国で30日の夕方までに400ミリ、九州北部や東海でも300ミリ、関東甲信は250ミリなど、広い範囲で雨量が多くなりそうです」
市村気象予報士 「あらためて最新の進路を見ていくと、台風は29日午後11時現在、熊本県玉名市付近をゆっくりとした速度、“ジョギング並み”の速さで進んでいます。勢力は弱まっていて、暴風域は30日にはなくなるものの、引き続き大雨や強風には厳重な警戒が必要です」 「また、31日から9月1日は四国、近畿のあたりで停滞する可能性があり、予報円が非常に大きいため、どこに中心がいくかははっきりとはわからない“迷走”台風ともいえるような状態です」 藤井貴彦キャスター 「清水さんはご実家が関西にあるとおうかがいしましたが、連絡しましたか?」 清水希容さん(空手家・五輪銀メダリスト・『news zero』木曜パートナー) 「はい。先ほど連絡をして、母が段ボールを買ってきて窓ガラスに張りつけると言っていました。あとは水が止まる前に、ご飯のつくりおきをしておくと言っていました」 藤井キャスター 「各家庭で準備を進めていただきたいと思いますが、この先は心配ですよね」