深圳の男児刺殺で拘束中の男を殺人容疑で正式逮捕…職探し難航で不満、注目集めようと日本人を狙ったか
中国広東省深圳市で9月、日本人学校に登校中だった男子児童(10)が中国人の40歳代の男に刺殺された事件で、中国の警察当局が、拘束されていた容疑者の中国人の男を殺人容疑で正式に逮捕していたことが分かった。複数の日中関係筋が明らかにした。今後、起訴に向けて司法手続きが進む見通しだ。
中国側は、日本政府が説明を求める具体的な犯行動機や事件の背景を公表していない。しかし、事情を知る中国当局者に近い関係者によると、男は職探しが難航して社会に不満を持ち、注目を集めようと日本人を狙ったとの情報がある。
事件が起きた9月18日は、満州事変の発端となった「柳条湖事件」(1931年)の発生日で、反日感情が高まりやすかったとの指摘がある。日中関係筋によれば、香港を含めて中国国内に12ある日本人学校は、旧日本軍による南京事件(1937年)から87年となる12月13日に休校かオンライン授業へと切り替えることを決めた。