「クボは7.5点。極狭ピッチは…」ブラジル人記者が日本代表vs中国をホンネ評価「モリヤス監督…控え目だけど、じつは容赦ないね(笑)」
マチダ→イタクラのゴールはショックだったはず
――そして前半38分、日本は久保が右サイドから惜しいミドルシュート。GKが弾いて左CKとなり、久保のキックを小川航基がゴール前中央で頭で叩き込んだ。 「後ほどの採点でも高い評価をしたけど……久保の精度の高いキック、小川の高さと強さが光ったね」 ――さらに、前半アディショナルタイムには伊東が右CKを蹴り、ニアポストで町田浩樹が頭でつなぎ、ファーサイドへ飛び込んだ板倉滉が鮮やかなダイビングヘッドで追加点を挙げました。 「前半ラストプレーでの追加点は、とても大きかった。このゴールは、前半、懸命に食い下がっていた中国選手にショックを与えたと思う」 ――2点を追う中国は、リスクを冒してでも前へ出るしかない状況に。後半3分、自陣で伊東からボールを奪うと、ドリブルで縦へ運んでから右サイドへ展開。グラウンダーのクロスを入れ、スルーしてからリャンミンが決めました。 「伊東のミスが失点の発端となった。前半の田中のボールロストといい、日本選手は中盤でこのようなイージーなミスを犯すことが少なくない。今後、世界の強豪と戦う上での大きな課題だ。世界トップの国は、この類のミスを絶対に見逃してくれないからね。とはいえ、中国が見事な展開から日本守備陣を崩し切った。中国もこんなプレーができるんだ、と驚いた」
こんな国はアジアで日本だけだ
――日本の3次予選での唯一の失点は、10月15日のオーストラリア戦でのオウンゴール。対戦相手の選手による得点はこれが初めてだった。 「でも、日本選手は落ち着いていたね。この日の中国もそうだけど、この予選では日本に失点して動揺し、連続失点するのを幾度となく見てきた。でも、日本はそうはならなかった」 ――そうでしたね。この失点から6分後、日本は左から右へ展開。久保とパス交換から伊東が右サイドを突破してクロスを入れ、ファーサイドで小川が頭で合わせた。 「伊東の突破は見事だったし、小川のポジショニングの良さとヘディングの技術が光った。伝統的に、日本は攻守両面で空中戦が弱点だったけど、この試合ではチーム全得点が頭によるもの。日本は、試合のたびに攻撃のレパートリーを増やしている」 ――ジーコが「初期のJリーグでは、3点差はセーフティーリードではなかった。楽勝できる試合でも、1点取られたら途端にバタバタしてしまい、接戦に持ち込まれることが多かった」と嘆いていたのを思い出します。 「かつてはそうだったけど、Jリーグのレベルが上がり、さらに多くの選手が欧州でプレーして修羅場をくぐる経験をしているから、そんなことはもう起こらない。日本選手が戦術面、技術面、フィジカル面のみならず、精神面でも大きな成長を遂げている。現時点で、こんな国はアジアでは日本だけだ」
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