ジャック・ドゥーハンが来季アルピーヌのシートを獲得&ガスリーとタッグ…アカデミー出身の起用は初|F1
アルピーヌF1チームは現地時間23日、ジャック・ドゥーハンと2025年のレギュラードライバー契約を交わしたことを正式発表した。 アルピーヌのドライバーアカデミー育ちであるドゥーハンは、チーム公式メディアを通じて次のような声明を発表している。 「2025年にBWTアルピーヌF1チームのフルタイムレースシートに昇格することができて、とても嬉しく思っている。チーム幹部からの信頼と信念に感謝したい」 「これから自分がすべきこと、準備しなければならないことがたくさんある。その間、ステップアップに備えてできるだけ多くの情報と知識を吸収できるよう、引き続き最善を尽くすつもりだ」 「アルピーヌアカデミー出身として、初めてチームのレースシートに就くことができる。このことにとても満足しているよ。この実現に向けて私をサポートしてくれた皆さんに、心から感謝したい」 2003年生まれ、現在21歳のドゥーハンはオーストラリア生まれの俊英で、父はかつてロードレース世界選手権の500ccクラスで5連覇の偉業を達成した、マイケル・ドゥーハンという、レース界のサラブレッドでもある。F2では2021年より参戦し、2023年には岩佐歩夢とデッドヒートを繰り広げながら、シーズン終盤にポイント数で岩佐を抜き、総合3位でシーズンを終えていた。
チーム代表のオリバー・オークス氏もドゥーハンへの信頼を口にしている。 「2025年からジャックをレースシートに昇格させることとなった。彼はF1にふさわしいスキルと才能を有しているし、それを発揮する機会を与えられたことを楽しみにしているよ」 「ジャックはアルピーヌ・アカデミーを卒業し、チームのレースドライバーのポジションに就く、最初のドライバーとなる。これはチームと若手ドライバー育成システムにとっても非常に喜ばしいことだ」 「個人的に、私は2019年にジャックと一緒に仕事をしたことがあって、彼の素質と可能性を十分に認識していた。ジャックは舞台裏でとても努力していて、彼の献身性はチーム全体から高く評価されているよ」 「ピエール(ガスリー)に加え、若々しいエネルギー、経験、そして純粋なスピードがうまく組み合わさった、バランスの取れたドライバーラインナップになったと思う」 今季限りでエステバン・オコンのアルピーヌ離脱&来季ハース行きが決まっており、アルピーヌの人事に注目が集まっていたが、オコンの代案は生え抜きのドゥーハンが務めることになった。 なお、これで8月23日現在来季のレギュラーシートがまだ未確定となっているのはメルセデス、VCARB、キックザウバー(アウディ)のみの3シートとなっている。