グローバルなステーブルコイン決済ネットワークを目指すスタートアップ、調達資金総額が約85億円に:報道
フォーチュン誌が8月30日に報じたところによると、ステーブルコインを基盤とした世界的な決済ネットワークの開発を目指す暗号資産(仮想通貨)スタートアップの「ブリッジ(Bridge)」は先日、4000万ドル(約58億円、1ドル146円換算)の新たな資金を調達し、調達資金総額を5800万ドル(約85億円)に伸ばした。 スクエア(Square)とコインベース(Coinbase)の元スタッフであるザック・エイブラムス(Zach Abrams)氏とショーン・ユー(Sean Yu)氏によって設立されたこのスタートアップは、「企業が何も考えずにステーブルコインを利用できるようにする」ことを目指していると、エイブラムス氏は語ったという。 ステーブルコインは、法定通貨(通常は米ドル)などの伝統的な金融資産の価値にペッグされた暗号資産トークンのこと。 ステーブルコインの提供をビジネスに組み込むことで、企業はビットコイン(BTC)や他のトークンを苦しめるボラティリティに対処することなく、暗号資産エコノミーに足を踏み入れることができる。 しかしその場合、伝統的な金融システムとの連携や、異なるトークンやブロックチェーン間での送金の円滑化という課題に直面する。 スペースX(SpaceX)やコインベースを顧客に持つブリッジは、他の開発者がシームレスに統合できるグローバルな決済システムとして、決済処理業者ストライプ(Stripe)のWeb3版を目指している。ストライプは今年、サークル(Circle)のステーブルコイン、USDコイン(USDC)を通じて暗号資産決済サービスを追加する予定だと発表した。 ブリッジにコメントを求めているが、返答はまだない。 |翻訳・編集:山口晶子|画像:Charlie Green/Unsplash|原文:Bridge Fundraising for Stablecoin-Based Payments Network Totals $58M: Report
CoinDesk Japan 編集部