中国外相、来年2月の訪日検討 4年ぶり、経済閣僚対話も
【北京共同】中国の王毅外相が来年2月に訪日する日程案が浮上し、日中両政府が検討に入ったことが26日分かった。実現すれば中国外相の訪日は20年11月以来、約4年ぶりとなる。訪日に合わせ経済閣僚らを加えた「日中ハイレベル経済対話」を約6年ぶりに実施したい考え。前後の日程で日中韓3カ国による外相会談の開催を模索する。複数の外交筋が明らかにした。 習近平指導部は来年1月のトランプ次期米政権発足で米中対立が激化し、中国経済に悪影響が及ぶとみて、日本や韓国と関係を安定させ、貿易や投資を活性化させる狙い。 王氏は日本滞在中に岩屋毅外相と会談するほか、石破茂首相と面会し訪中を要請する意向。19年を最後に途絶えている首脳往来再開に向けた調整を本格化させる。 中国の春節に伴う連休(来年1月28日~2月4日)明けの2月上旬に日中韓3カ国外相会談を開催する日程を、日本政府が中韓両国に打診した。中国は「検討する」と回答し、韓国は応じる姿勢を見せた。中国は3カ国会談前後の日程で日中外相会談を開催するよう日本側に求めている。