関電の金品受領問題 第三者委が会見(全文6)ずっと被害者だったわけではない
会社のどのラインの人間が主に行っていたのか
毎日新聞:毎日新聞の【スギヤマ02:33:57】といいます。2点お聞きしたくて、不正な工事の調整の意思決定というのは、会社のどのラインの人たちが主に行っていたのかというところをちょっとお聞きしたいんですけれども、 司会:非常に難しいところで、要は森山さんに発注要求を受けて、いろんな場面がフォレンジックで【端々 02:34:27】表れていると思うんですが、その工事を受けてくれと言われて、その担当者が実際に発注するようなニーズのあるところに聞いて、何か出せるものはないかというふうに聞いて、それを発注する。で、そのラインについても、その工事の金額の大きさによっては、例えば発電所の中で決裁があったり、中之島のほうで決裁があったりというようなことになっていて、なかなかどのラインということはないんですが、そういう形で複数の方々にお願いをしながら出すと。 ただ、お願いをされたほうが、それが100パーセント、森山さんにこういうふうに強い強引な要求を受けたからというふうなことを認識し得たのかというとなかなか難しい面はあるんですけれども、場合によっては隠しながら、そういうことを言わないながらやったりだとか、うすうす気付いてたりということも両方あったのだろうというふうに思っています、だからどこが決めたラインというよりも通常どおりの発注のプロセスにのっとってやっていると。そうしないと発注できませんので。お答えになっていましたかね。
柳田産業の事前協議の中身を教えてほしい
毎日新聞:推察されるに一番、意思決定の上のラインの人というのは、どこが最大で高くなるというのは。 司会:フォレンジックのところにかなり、実際の役職だとか、関西電力が公表した社内調査報告書で実名で出ている方は実名ででております。先ほどの貝阿彌委員からあった事例では、実際には豊松さんが関与しているのではないかというようなことも書かしていただいてますし、出てくる方々というのは原子力事業本部の本部長、副事業本部長といったような、かなり上層部の方々の名前が出てきていると。そういう方々がこういった、客観的な証拠から関与していることが伺えるということはできると思います。 毎日新聞:あともう1点なんですけども、ちょっと細かいんですが124ページで、柳田産業に対して年度ごとに発注予定額について事前協議を行っているということなんですけれども、これはどのような形態で、どんな参加者がどんな形で協議していたのかっていうのを教えてほしいんですけど。 司会:ここ、124ページのところですね。ちょっと前段で、非常に分かりやすい例の1つでもあることもあって、一番最初に具体例として挙げているので、ここにあるとおりと書いてある、ここ自身では分かりづらいんですけれども、むしろ104ページをご覧いただければと思います。104ページから105ページにかけての部分のところ、ここを実は引用して、こんなふうに行われたよということが書いてございます。 要はここの折衝の経緯ですね。来年度、これぐらいもらえないかというのに対して少し低い数字を言って最終的にこれぐらいで妥結をしているよというような、さまざまなやりとりが年度ごとに書かれているようなExcelシートがございました。 非常に分かりやすいのが106ページの下ぐらいに表がございます。例えば2004年度であれば約束された発注予定額は34億5000万であるところを実際の発注額は35億3840万と。年度によって若干この近接性にばらつきはあるんですけれども、やはり発注予定額を超える金額やそれとほぼ同等の発注が成就しているという関係が見て取れると。この部分を、すいません、読んでくださいっていうのは不親切ですが、申し上げたいと思います。 【書き起こし】関電の金品受領問題 第三者委が会見 全文7へ続く