レッドブルのマルコ博士「一貫性がなくパフォーマンス不足」VCARBリカルド途中離脱の理由を説明|F1
レッドブルのアドバイザーであり、同グループの重鎮ヘルムート・マルコ博士が、第18戦シンガポールGP終了後にシートを喪失したダニエル・リカルドについて言及している。 ダニエル・リカルドは昨季のハンガリーGPよりアルファタウリ(現VCARB)のレギュラードライバーとなっていたが、第18戦シンガポールGP終了後の9月26日、VCARBはリカルドからリアム・ローソンにドライバーをスイッチすると正式発表した。 マルコ博士は『Speedweek』に寄稿しているコラムを通じて、リカルドの離脱についてこう述べた。 「リカルドの更迭は契約上の取り決めなどもあり、やむを得ない状況だった。彼にはこれまでグループで誰も与えなかったであろう2度目のチャンスが与えられたんだ」 「パフォーマンスが十分だったら、彼はレッドブルに復帰することが事実上可能だった。レーシングブルズは単なる中継地という位置づけだったからね」 「ただ、必要なパフォーマンスを示したのは2度だけだった。昨季メキシコGPの予選4番手と、今季マイアミGPのスプリントP4がそれに該当する」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はリカルドについて“チェコ(セルジオ・ペレス)が調子を落とした時のピースとしてそこにいた”と語るほど、オーストラリア人ドライバーを評価していた。 一方でマルコ博士はリカルドよりも角田を高く評価し、リカルドについては早々に見限るべきだとの方針だったと一部報道で伝えられている。 「常にそれに迫るスピードを見せたわけではなく、一貫性もなかった。レッドブルに今一度昇格するだけのパフォーマンスが、すべて不足していたんだ」 「その力が十分に出せていない理由が明確なら、それを改善するためにできる限りのことをしただろう。ダニエルは以前、容赦ないオーバーテイクと勝負どころでのブレーキングが大きな持ち味だった。だが、それはもう有していないという判断になったということだ」