“モーリス産駒の古馬”は単回収率300%超え 東大HCが中山芝2200mをデータで考察
モーリス産駒は古馬になってからが狙い目
<中山芝2200m 過去5年の種牡馬別成績> ルーラーシップ【6-8-4-46】勝率9.4%/連対率21.9%/複勝率28.1%/単回収率70%/複回収率69% モーリス【6-3-4-30】勝率14.0%/連対率20.9%/複勝率30.2%/単回収率132%/複回収率89% ゴールドシップ【4-15-6-65】勝率4.4%/連対率21.1%/複勝率27.8%/単回収率69%/複回収率111% 次に種牡馬別成績について見ていく。 まずはルーラーシップ。産駒ではリオンリオンが2019年セントライト記念を勝利している。性別成績では牡馬【3-5-2-27】勝率8.1%、単回収率28%に対して、牝馬【3-2-2-12】勝率15.8%、単回収率180%と、牝馬の方が好成績。また、1勝クラスに強く、【3-3-1-8】勝率20.0%、単回収率は228%と妙味も十分だ。 続いてはモーリス。ジェラルディーナ(2022年オールカマー)やノースブリッジ(2023年AJCC)で重賞2勝を挙げている。単回収率は132%と、ベタ買いするだけでプラスだ。 晩成傾向が特徴で、3歳【1-3-3-19】でわずか1勝、単回収率6%に対して、4歳以上【5-0-1-11】勝率29.4%、単回収率326%。父と同様、古馬になって真価を発揮する産駒が多い。 ゴールドシップは1着4回に対して2着15回と、勝ちきれないが連対圏は確保する。複回収率は111%とプラス域で、2、3着付けの馬券で面白い。 前走6~9着の馬でも【1-7-1-22】複勝率は27.8%もあり、複回収率220%と妙味もある。該当馬がいれば紐に入れておいて損はない。 ほかでは、スワーヴリチャード産駒は【1-0-0-1】、キズナ産駒は【1-2-3-25】、ブリックスアンドモルタル産駒は【1-0-2-6】となっている。 <中山芝2200m 過去5年の騎手別成績> 横山武史【9-7-4-33】勝率17.0%/連対率30.2%/複勝率37.7%/単回収率88%/複回収率73% 田辺裕信【7-6-4-28】勝率15.6%/連対率28.9%/複勝率37.8%/単回収率268%/複回収率104% 戸崎圭太【6-8-5-24】勝率14.0%/連対率32.6%/複勝率44.2%/単回収率94%/複回収率86% 最後に騎手別成績についてだ。 横山武史騎手は期間内最多の9勝を挙げている。重賞では【2-1-1-4】と半数が馬券圏内で単回収率302%、複回収率156%と素晴らしい成績。得意コースと言っていい。 狙い目は内枠に入った時で、1~2枠では【6-3-0-5】勝率42.9%、単回収率279%と抜群だ。 続くのが田辺裕信騎手。このコースで7勝を挙げて単勝回収率は200%を超えている。基本的に前有利のコースだが、差しでも【2-3-1-9】複勝率40.0%、複回収率102%と結果を残しているのが特徴だ。 末脚を伸ばすことに長けているからか、前走で上がり3F1位の馬では【2-1-0-3】単回収率160%となっている点も覚えておきたい。 6勝を挙げる戸崎圭太騎手は重賞で【1-2-2-6】と勝ちきれないが、複回収率は115%と高水準。2、3着付けで狙うのが良さそうだ。 また、前走2着の馬では【3-1-1-1】で単回収率は218%。実力馬を順当に勝ち上がらせている。 ほか、M.デムーロ騎手は【4-4-7-20】単回収率167%、C.ルメール騎手は【6-5-5-19】同71%となっている。前者は6~8枠で【3-3-2-4】同375%。外枠で注目だ。 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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