【プレビュー】広島がクラブ新記録の7連勝を達成するか、FC東京が6試合ぶりの勝利をつかみ取るか| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは8月31日と9月1日に第29節を開催。エディオンピースウイング広島では、サンフレッチェ広島とFC東京が対戦する。
エディオンピースウイング広島で、サンフレッチェ広島とFC東京が激突する。30年ぶりの6連勝中で勢いに乗る広島が、5試合勝ちなしと元気のないFC東京を迎え撃つ一戦となる。 いま最も強いチームと表現していいだろう。ミヒャエル・スキッベ監督が率いて3シーズン目となる広島は、7月14日の第23節・アビスパ福岡戦から怒涛の6連勝中。1試合、1試合の内容を見ても盤石の戦いぶりを披露しており、隙がほとんど見当たらない。 この夏には川村拓夢と大橋祐紀といった二人の主力が海外挑戦のためチームを離れたが、アカデミー出身の川辺駿が復帰を果たし、ドイツ国籍のトルガイ・アルスランが加入。彼らがすぐさまフィットし、チームをもうワンランク上へと押し上げた。66番を背負う川辺は加入直後から先発を飾り、トルガイ・アルスランは切り札として存在感を発揮。第26節・セレッソ大阪戦では圧巻の2ゴールを挙げた。 現在、首位・町田ゼルビアとは2ポイント差であり、今節の結果次第ではいよいよ首位浮上の可能性も出てきた。3連勝中のホームで勝点3を積み上げ、クラブ史上初の7連勝をつかみたい。 一方のFC東京は苦しい状態に置かれている。中断前のゲームとなった第24節・鹿島アントラーズ戦を1-2で落とすと、約3週間のサマーブレイクを挟んで迎えた中断明け以降は4戦勝ちなしと低迷。さらにその4試合で1得点も奪えておらず、長いトンネルに迷い込んでしまっている。 そんなチームに追い討ちをかけるような事態が起こる。日本列島を襲った台風10号の影響で広島への移動が困難を極め、何とか当日に現地に入る強行日程でこの一戦を戦うことを強いられてしまった。 まさに満身創痍の状態で挑むゲームで頼りになるのは、チーム最年長の長友佑都。9月から始まるアジアW杯最終予選のメンバーにも選ばれている37歳のベテランが、苦しむチームを救ってみせる。