ホンダアクセスの未公開裏話が豪華ゲストから飛び出しまくり! ファン必聴の「モデューロ 30th Anniversaryスペシャルトークショー」が開催された
開発秘話に会場大ウケ!
ちなみに土屋氏、モデューロXを含む製品開発のときはあえて実力は出さずにニュートラルな状態で走るという。さまざまな人が乗る乗用車において、プロの実力ありきで最初から製品開発をすると、誰も操れない次元のクルマになってしまうからだそう。実力を発揮して本気でテストするのは完成版になってからだとのこと。 土屋氏は、「ホンダはさ。社内規定で社員がテストコースで出していい速度が決まってるんだよ。けど、俺らみたいな外部の派遣はもっと速い速度とかで走ってテストさせられたりするんだよ! 酷い話だよ(笑)。けど、そんなことをして作られたのがモデューロXやオプションパーツたちなんで、製品のクオリティは利益度外視。間違いなくいいものだよ」と、ジョーク混じり(!?)な裏話で会場は笑いに包まれた。 シェブロン形状を採用した話題のシビック用新型リヤスポイラーを開発した山崎氏は、筋金入りのホンダファンかつ技術屋。学生時代はホンダ学園で過ごし、そのままホンダアクセスで製品開発をするまでになった人だ。 山崎氏は、「シビックのスポイラー(旧タイプ)は、3人にひとりの人がつけているほどの鉄板パーツです。そこで今回のスポイラーは、『俺はホンダアクセスのスポイラーをつけているんだぞ』と誇れるような製品になるようこだわりました。タイプRとRSでは、フロア形状やボディの空力も違うので、RSの走りに適合するように煮詰めてます。また、そのために僕自身も運転技術を磨いて、より高いクオティの製品を作れるよう務めました。車酔いを低減できるほどクルマが安定するので期待してください!」と熱い想いを会場に届けた。 ちなみにこのスポイラー、なんといままでの旧モデルをもっていたユーザーへの配慮もされており、じつはスポイラー本体を外してそのまま新モデルをポン付けできる配慮がされているのだ。10月末までの限定受注だが、スポイラー本体のみ(ステーなし)という、従来のユーザーへ向けたスペシャルパッケージも用意されているので、現オーナーはチェックしてみてほしい。 トークショーの最後には、土屋氏のサインが入ったオリジナルグッズ争奪戦のジャンケン大会やサイン会も開催され、会場は大盛り上がり。列がいつ途切れるのかわからないほどの盛況っぷりだ。ファンとの交流も欠かさないのが、世界中で多くのファンをもつ土屋スタイルでもある。 最後に3名に、思い出に残っているモデューロXについて聞いてみた。 山崎氏は、「僕は惜しくも販売されなかったヴェゼルモデューロXですね。クルマの乗り味というものがわかってきたときにかかわった思い出のクルマなので、残念でした。今後、もし機会があればタイプRとかもアクセス流に調律してみたいですね」 福田氏は「僕はS660ですかね。スポーツカーなのに何故やるのか? という疑問も社内で出ましたが、その方がやり甲斐があるじゃないですか。結果、かなりいいクルマに仕上がりましたね。もう僕は定年でアクセスを離れていますが、チャンスがあればセダンとかもやりたかったですね。あとは山崎に任せます!(笑)」 土屋氏は「俺もS660だね。素性がいいからもっといいクルマに作り上げる自信もあったし、実際そのとおりになった。製品化に1年半かかったけどあれはやり甲斐あったなぁ。もしチャンスがあればTRDやNISMOみたいに足もそうだけどパワー面にも手を出したいかも」と、それぞれ思い出を語ってくれた。 なお、ホンダアクセスでは、実効空力デバイスのほかにヴェゼル用のオプションホイール、”しなるホイール”として話題の、「MS-050」という製品をラインアップしている。ホイールがしなるなんてピンとこないかもしれないが、「タイヤを変えたんじゃないか?」と疑いたくなるほど乗り心地がいい方向に変わる、脅威の性能をもっている。 そんな不思議なホイールを比較体感できるイベントを、2024年10月27日(日)に富士スピードウェイで行われる「オートメッセリアル✕ジャパントラックショーin 富士スピードウェイ2024」のホンダアクセスブースにて開催することも決定した。 ホンダアクセスブースの場所は富士スピードウェイのAパドックで、11:00から行われるホンダアクセスブース内でのトークショーの最後にアルミホイールの比較試乗者を決める抽選会を実施する予定だ。 同ブースでは開発に携わった土屋圭市氏も訪れるので要チェック! 【オートメッセリアル×ジャパントラックショーin 富士スピードウェイ2024】 開催概要 ・開催日:2024年10月27日(日)9:00~16:00(一部コンテンツは17:00まで) ・駐車料金:普通自動車3000円/二輪車が1000円/大型車が4000円 ・入場:無料 ・会場:富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町中日向694)
WEB CARTOP 井上悠大