〔東京外為〕ドル、150円台前半=日銀利上げ先送り観測報道で上昇(4日午後3時)
4日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀が年内利上げを先送りする可能性があるとの時事通信報道を受け、1ドル=150円台前半に上昇した。午後3時現在、150円09~10銭と前日(午後5時、150円00~01銭)比09銭の小幅ドル高・円安。 東京市場の早朝は、おおむね149円50~60銭台で小動き。仲値にかけて、国内輸入企業のドル買い・円売りが入り、150円05銭程度まで値を戻した。ただ、同水準では上値の重さが目立ち、正午に向けては149円60銭近辺までじりじりと水準を切り下げた。 午後は、「日銀、米経済など慎重に見極め=年内利上げ、見送りも」との時事通信の報道が材料視され、150円10銭台に上昇した。その後は、149円90銭~150円10銭程度でもみあった。 東京市場は、時事通信の報道を受け、やや水準を切り上げたが、「韓国情勢の先行きに対する警戒感から150円近辺では上値が重い」(外為仲介業者)とされる。この後は、今夜にADP全米雇用報告やISM米サービス業PMIを控え、150円前後で一進一退の展開となる見込み。 ユーロは正午に比べ対円、対ドルで上昇。午後3時現在、1ユーロ=157円82~84銭(前日午後5時、157円46~48銭)、対ドルでは1.0515~0515ドル(同1.0498~0498ドル)。