ファッション感覚で乗っても似合う!?新型クラウン スポーツ PHEVに初試乗。センスの良さと類まれな信頼感こそ「RS」たるゆえんか?
自由自在の外部給電など、付加価値も盛りだくさん
試乗後、開発メンバーとの懇談の席で「想定しているライバルは?」と尋ねてみました。返ってきたのは、性能目標的に明確に想定したライバルはいません、というレス。 とはいえ人気沸騰中のSUVカテゴリーの中でも、スタイリッシュかつスポーティなSUVは激戦区となっています。選ぶ側からはそれなりに、シビアな目で見られることは間違いないでしょう。 PHEVに限りませんが、クラウン スポーツという存在が、新機軸てんこ盛りの「新型クラウン」というブランドになおいっそう新鮮な風を吹き込むことは間違いなく、それがどんなふうに受け入れられるのかは、やはり気になるところです。 PHEVならではの実用面でのプラスアルファな才能も活用すれば、そのバリューをさらに実感できることでしょう。普通充電時にエンジンをかけずに室内で過ごせる「マイルームモード」は、日常的に活用できそうだし、アクセサリーコンセントおよび付属のヴィークルコネクターによって、気軽に外部給電できるところも、スポーツRSのマルチタレント性を実感できるはずです。 災害などの非常時にV2H対応も可能。しかもエンジンで発電することによって、最大でおよそ6.5日分(一般家庭が日常使用する電気量から想定)の電力が供給できます。 ちなみに冒頭の議論の際、ひとりのスタッフが最近、知己のポルシェ マカンオーナーの意外な変心に驚かされた、と語っていました。通勤時に前を通るガレージからある日、カッコいいポルシェが姿を消していたのだそうです。 オーナーに消息を尋ねたところ、買い替えたので新しいクルマの納車を待っているのだとか。はい、なにを隠そうそれこそがクラウン スポーツなのでした。 RSかどうかは定かではありませんが・・・なるほど、選ぶ側からすればクラウン スポーツの「立ち位置」はやはり「そのあたり」にあるようです。(写真:伊藤嘉啓) ■クラウン スポーツ RS 主要諸元 ●全長×全幅×全高:4720×1880×1570mm ●ホイールベース:2770mm ●車両重量:2030kg ●エンジン:直4 DOHCターボ+モーター×2 ●総排気量:2487cc ●最高出力:130kW(177ps)/6000rpm ●最大トルク:219Nm(22.3kgm)/3600rpm ●モーター最高出力 前+後:134kW(182ps)+40kW(54ps) ●モーター最大トルク 前+後:270Nm(27.5kgm)+121Nm(12.3kgm) ●トランスミッション:電気式無段変速機 ●駆動方式:フロント横置き4WD ●燃料・タンク容量:プレミアム・55L ●WLTCモード燃費:20.3km/L ●タイヤサイズ:235/45R21 ●車両価格(税込):765万円
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