パリ五輪「グッズ在庫セールに大行列」「五輪マークも飾りっぱなし」まさかの“五輪ロス”なパリを巡ってみたら…「セーヌ川はやっぱり汚かった」
セーヌ川はやはり汚かった
また、もうひとつ、イダルゴ市長が残したいと希望していたチュイルリー公園の聖火台の気球はなくなり、元の池に戻った。もっとも、これも廃棄されたわけではなく、今でもどこか別のところに飾りたいとしていて、賛否両論が起きている。 チュイルリー公園のすぐ横のリヴォリ通りでは、ルーブル美術館・装飾美術館からコンコルド広場までの3車線の真ん中をオリ・パラ専用レーンにしていたが、それがそのまま自転車専用レーンになった。ブレイキンやスケボーなどの会場となり、パラリンピックでは開会式が行われたコンコルド広場でも、自転車レーンが広げられた。 そして、今のセーヌ川は豪雨のためにばっちい泥水で水位も高く、ここで選手たちが泳いだなどとはとても信じられない。 イダルゴ市長が五輪前にアピールのためにセーヌ川で泳いだ時のウェットスーツは、ローザンヌのIOCのオリンピック博物館に展示される。やっぱり、五輪ロスなパリなのである。
(「オリンピックPRESS」広岡裕児 = 文)
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