新リーグ「Bプレミア」参入のバスケチームに危機…理由は“新アリーナ建設中止” 市長選で「建設中止」公約の新市長が当選し白紙に 愛知・豊橋市
愛知・豊橋市のバスケットボールチーム、三遠ネオフェニックス。 2026年に創設される新リーグへの参入が決まっていますが、その行く手には今、大きな暗雲が垂れ込めています。 6日午後、東京都内で行われたのは、新リーグ「Bプレミア」の参入チーム発表会見です。 島田慎二チェアマン: 「Bプレミア」の参入クラブは26クラブとなりました。全国に26の“夢のアリーナ”が誕生します。 現在のBリーグから、2026年に生まれ変わる新リーグ、Bプレミア。 その最大の特徴は、成績による昇降格制度を廃止し、事業規模によってカテゴリー分けされる点にあります。 平均入場者数や売り上げなどの条件をクリアしなければ、強豪チームでも参入できません。 すでにBプレミア参入を認められている三遠ネオフェニックスですが、2年目以降の降格が危惧される事態となっているのです。 その理由は、新アリーナの建設中止方針にありました。 豊橋市では、浅井由崇前市長が約230億円をかけ、参入要件の1つである5000人以上を収容できるアリーナの建設を進めてきました。 しかし、11月の選挙で新アリーナの建設中止を公約に掲げる長坂尚登市長が当選し、建設計画が覆されたのです。 豊橋市・長坂尚登市長: 新アリーナについては、先ほど“契約解除”に向けた手続きに入るよう指示しました。“選挙結果”は重く受け止めなければいけない。 新アリーナの建設が予定されている場所では、工事用のフェンスの奥で、黄色い重機が止まっていました。 新アリーナの建設が中断される中、市民の間では、建設の継続を求める署名活動が行われ、約13万人分以上の署名が集まりました。 一方でささやかれているのは、巨額の費用に対する不安です。 「豊橋が盛り上がるのであれば(新アリーナは)あった方がいいなと思うんですけど、それができなければ、お金がちょっともったいないかな」と話す市民。 アリーナ建設を巡り街が揺れる中、Bリーグの島田チェアマンは三遠の参入を認めるものの、アリーナ建設が頓挫すれば翌シーズンからライセンス剥奪、そして降格となる可能性を示唆。 そして26日、豊橋市ではアリーナ建設を巡る住民投票の実施に向けた条例案が可決されるとみられていましたが、午後、推進派の与党が条例案を撤回し、住民投票は見送られることになりました。 果たして、新リーグでの活躍を目指す三遠の願いはかなうのか。 全ては、アリーナ建設の行方にかかっています。
東海テレビ