【バスケ】2P成功率「100%」琉球ゴールデンキングスが誇る“3&D”松脇圭志の明らかな変化…得点力底上げのキーマンに
もともと武器だったドライブ 琉球以前は2Pが「4割近く」
そもそもの話ではあるが、前述したような体の強さを生かしたドライブが示すように、ペイントアタックは以前から松脇の武器の一つでもある。それは、数字からも明らかだ。 富山グラウジーズに所属していたルーキーイヤーの2020ー21シーズン、放った265本のシュートのうち、4割近くの99本が2P。そのうち77本をペイントエリア内から打っている。この77本のシュート成功率は、実に72.7%(56本成功)に上る。三遠に移籍した2021ー22シーズンも同様な傾向のショットチャートとなっている。 一方、琉球へ移籍した2022ー23シーズン、放った287本のシュートのうち2Pは2割弱のわずか47本に激減。直近の2023ー24シーズンも364本のうち47本と、さらに2Pの比率は下がった。 インサイドにジャック・クーリーやアレン・ダーラムなど得点力のあるビッグマンが揃っていたことに加え、昨シーズンまでは今村や牧隼利などハンドラーを担える選手が多かった。以前所属したチームとは役割が異なっており、良好なスペーシングを維持する上でも2Pの比率が下がることは必然だったと言える。 しかし、今オフには今村や牧に加え、ハンドラーを務めることもあったダーラムも退団。松脇はシーズン開幕前から「今シーズンはハンドラーを務めることもあると思うので、準備をしていきたい」と話していた。 特に今村はチームの得点源の1人でもあったため、その部分を補う役割も期待される。三遠戦後の会見では「得点を取らないとチームに勢いが来ないと考えているので、狙ってやっていきたいです」と意気込みを語った。 ドライブに対する相手の警戒感やディフェンスを寄せ付ける吸引力が増せば、自身の最大の武器である3Pや味方へのアシストにも生きてくる。もともと持っていた武器にさらなる磨きを掛け、シーズンを通してペイントアタックに対する高い意識を維持したい。