フォルクスワーゲン「ゴルフ」が50周年!懐かしいモデルから希少なモデルまで歴代モデルを一挙大公開
1974年に初代が登場して以来、ついに、24年で50周年を迎えたフォルクスワーゲン・ゴルフ。クルマ好きなら一度は乗ったこと、あるいは乗ったことはなくても乗ってみたいと思ったこと、あるのでは。 【すべての画像を見る】 ゴルフの名声を築いたのは、デザインがひとつ。加えて、前輪駆動システムを活かしたパッケージングのよさと、ハッチバックでありながら上のクラスのセダンやスポーティモデルと張り合う性能ぶりに負うところが大きいのです。
■50周年記念行事で歴代モデルを公開!
フォルクスワーゲン本社では、2024年6月、ゴルフの50周年記念行事の一環として、初代から現在にいたるまでのゴルフを、それもスポーティなものばかり選りすぐって、ミュージアムからピックアップ。 ドイツはオスナブリュックなる、ブレーメンとドルトムントの中間にある街の、もとカルマン(2009年に倒産して現在はフォルクスワーゲン・オスナブリュック)工場を使って、ずらり39台のスポーティ・ゴルフが公開されました。訪れた私にとって、初めて観るモデルもけっこう多くて、興奮させられる内容でした。 ちょっと、カルマンのことを説明しておきましょうか。同社は、そもそも馬車製造会社として19世紀半ばにスタートしました。欧米の自動車メーカーのために車体の架装を手がけてきて、日本だと「カルマン・ギア」(1955年)がとりわけ知られていると思います。 加えて、「フォルクスワーゲン・ビートル・カブリオレ」(51年)や「同ゴルフ・カブリオレ」(79年)なども、日本でよく知られたカルマンの仕事です。オープンのような特別なボディも作れば、まるごと生産を請け負うこともありました。 オスナブリュックで私が見た過去の作品のなかには、ゴルフⅠをベースにしたカブリオレ(日本でも人気ありましたね)のプロトタイプがありました。幌が薄く、かつロールオーバーバーのないフルオープン仕様で、かなり魅力的でしたが。発売されることのなかったモデルです。いろいろ試作があって市販化に進むのですね。