中国の製造業活動、3カ月連続で拡大-成長率目標達成に期待感
(ブルームバーグ): 中国の製造業活動が3カ月連続の拡大を示した。当局による刺激策を受け、中国経済は今年の成長率目標を達成するとの期待が高まっている。
国家統計局が31日発表した12月の製造業購買担当者指数(PMI)は50.1。11月が50.3、ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は50.2だった。活動拡大・縮小の境目は50。
建設業とサービス業を対象とする非製造業PMIは52.2と、エコノミスト予想の50.2を大きく上回り、3月以来の高水準を付けた。11月は50にとどまっていた。
国家統計局の趙慶河氏は発表文で、「企業の生産や事業活動が12月に加速し、わが国経済の勢いは回復と改善の傾向を続けている」と分析した。
中国当局が9月下旬に利下げなど一連の景気対策を打ち出した後、世界2位の規模を誇る同国経済は持ち直しの兆しを見せている。だが、トランプ次期米政権の発足が迫り、新たな貿易戦争が起きる恐れもある。主要な成長のけん引役の一角となってきた輸出の先行きが脅かされているタイミングで、内需の柱である消費の低迷が続いている。
共産党指導部は今月、消費喚起や内需の底上げを来年の経済運営面の最優先課題と位置付けた。低所得層の支援や社会保障の充実など幾つかの重点分野を挙げたが、まだ計画の詳細を示していない。
国家統計局によると、サービス業の指数は上昇し、3月以来の高水準を付けた。運輸から金融サービスまで幅広いモメンタムの回復を反映した。
原題:China’s Factory Activity Expands Again as Economy Stabilizes (1)(抜粋)
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