今が見ごろ‼渋沢栄一が賞賛した埼玉・長瀞で紅葉まつり、ライトアップは今週末まで延長
新1万円札の顔となった渋沢栄一がたびたび訪れて、「天下の勝地」と賞した埼玉県長瀞(ながとろ)町。国の名勝・天然記念物の岩畳や川下りが有名だが、紅葉も美しい。月の石もみじ公園や寳登山(ほどさん)神社、埼玉県立自然の博物館など町内の紅葉スポットで、紅葉まつりが11月30日まで行われている。
今年は色付きが遅いため、24日までの予定だったライトアップが30日まで延長された。約2000平方メートルの園内をイロハモミジやクヌギが彩る月の石もみじ公園は町内有数の紅葉スポットで、16時から21時までライトアップされる(入場料300円)。 多くの紅葉スポットは秩父鉄道の長瀞駅から徒歩圏内にある。1911年に長瀞駅(当時は宝登山駅)まで同鉄道が開業した際に関わったのが渋沢だった。長瀞駅前に「長瀞は天下の勝地」、寳登山神社の二の鳥居近くには「寳登山は千古の霊場」と渋沢が揮ごうした石碑が立っている。
長瀞駅から寳登山神社に向かう途中に昨年オープンした長瀞トリックアート有隣俱楽部では、忍者やアドベンチャーなど、さまざまなトリックアートを体験できる。写真に撮ることで印象が一変する様は大人でも楽しめる。築100年近い同館の建物が秩父鉄道の保養所だったことから、館内に渋沢の扁額が飾られているのも面白い。 紅葉狩りしながら知る渋沢栄一と長瀞の意外な関係。行ったことのある観光地でも、視点を変えて再訪すれば印象が変わるかもしれない。 <長瀞紅葉まつりの問い合わせ> 長瀞町観光協会 ℡0494-66-3311