カーボンニュートラルの切り札「CO2回収・貯留」関連7銘柄
CCS(二酸化炭素回収・貯留)が注目されている(イメージ写真:Fahroni / PIXTA)
温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる「カーボンニュートラル」。2020年10月、政府が2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルを目指すことを宣言してから久しい。 温室効果ガスの大宗を占める二酸化炭素(CO2)は、化石燃料の使用や人間や動物が呼吸したときに排出され、植物が光合成をすることで吸収される。 だが産業革命以降、生産活動によるエネルギー創出のため化石燃料の使用が爆発的に増えCO2排出が拡大。排出と吸収の均衡を失った。よって、世界的に化石燃料から太陽光や風力など再生可能エネルギーへのシフトが加速しているのは周知の通りだ。 しかし、ここで問題がある。 仮にすべてのエネルギーを再エネとすることができても、それを使った生産活動でCO2は排出される。そのため、現状の森林による吸収だけで、産業革命以前までの均衡が取り戻せるかは未知数なのだ。 そこで注目されるのがCCS(二酸化炭素回収・貯留)である。
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野津 滋