ホンダ、大型スポーツツアラー「NT1100」の2025年モデルを発売

ホンダは大型スポーツツアラー「NT1100」の2025年モデルを発売する。欧州にて先行発表されていた新型の機能は、日本にもそのまま導入。ウィンカー内蔵ヘッドライトやフェアリングのデザイン変更、6軸IMUの新採用や電子サスペンションの搭載など、外見から性能まで大きな更新を受けた。 【画像】2025年新型「NT1100」のディテールをギャラリーで見る（7枚） 発売は2025年1月23日（木）。日本ではDCTモデルのみラインナップし、価格は184万8000円となる。 文/Webikeプラス 編集部

流線形ボディを手に入れ、運動性能もアップ！ 価格は従来から15万4000円上昇

NT1100(2025)デビュー以来初めての大きなモデルチェンジを受けた新型NT1100。日本にはDCT仕様が導入される。

2022年から国内販売されているビッグツアラー・NT1100。CRF1100Lアフリカツインの水冷並列2気筒エンジン、フレームをベースとしつつ、前後17インチのホイールや大型のフェアリングで、オンロードでの高速&長距離ツーリング性能を引き上げたモデルだ。 今回発売となる2025年モデルは、11月に開催されたミラノショー（EICMA）で発表された欧州仕様と同様のモデルチェンジを受けた。外見の大きな変更点は、まずヘッドライトのデザインが大きく見直され、デイタイムランニングライト（DRL）を新採用したこと。このDRLにはウィンカーが内蔵されており、代わって従来別パーツだったウィンカーは撤去された。これに加えてサイドカバー、テールカバーといった外装のデザインもなめらかに見直され、スクリーンも大型化。現代的なスマートなフロントマスクと、エアロダイナミクスに優れたフェアリングを手に入れた。 またスクリーンはサイズ変更のほか、片手で高さ調節が可能なように改良。従来は両手で操作が必要だったが、この小改良でストップ&ゴーの手間がなくなった。 機能面も大きく強化された。新たに6軸IMUを搭載し、緻密なホンダセレクタブルトルクコントロール（HSTC）によって安定性を向上。安全性も高まっている。さらに新装備として前後共に電子制御サスペンション、日立アステモ製「EERA」を採用。IMUとの連携で路面状況に合わせ、瞬時に最適な減衰力を発揮することができるほか、スイッチによる主同調性も可能。走行中のプリロード調整も実現している。 パワーユニットの性能は従来通りで、最高出力102PS/7500rpm、最大トルク111Nm/5500rpmとなるが、特性の見直しにより従来比7％の低中速域のトルク向上を果たした。また軽量なリチウムイオンバッテリーの採用による軽量化で、機能増加にも関わらず、従来から1.0kg増に留まる249kgの車体重量としている。 カラーバリエーションは一新され、従来のレッド、グレーは販売を終了。新色のメタリック「マットウォームアッシュメタリック」、グロスブラックの「ガンメタルブラックメタリック」の2色がラインナップし、車体の仕様は従来通りDCTのみとなる。国内発売は2025年1月23日（木）。価格は184万8000円で、従来の169万4000円からは、15万4000円のアップとなった。