アートとテックの融合、鹿児島にあり。最注目のYOSHIROTTEN個展~会期延長:12月8日まで
すべてのYOSHIROTTENファンに告ぐ。アートとテックの融解地点はハンドスキャナーと共に。 【全画像をみる】アートとテックの融合、鹿児島にあり。最注目のYOSHIROTTEN個展~会期延長:12月8日まで 先日、ギズモード&FUZEのスタッフがとある「謎の人物」と共に訪れた「特別企画展 ヨシロットン展 FUTURE NATURE Ⅱ in Kagoshima」。 当代随一のアーティストであるYOSHIROTTEN氏のナラティブを知るその「謎の人物」は、今まであまり語られることのなかった若き巨匠のSF+テクノロジーという側面について、どのメディアよりも深く切り込んでいくことに成功(前もってご報告)。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ <究極のドキュメンテック(ドキュンタリー+テック)記事として近日公開! 座して待て!!> テクノロジーとSF、そして宇宙というフィルターを通して再構築された故郷・鹿児島の雄大な自然と光の粒子。ギズモード読者ならご飯何杯でもいける大好物なテーマです。 正直、3日間ぐらいぶっ通しでこの作品世界に佇んでいたい、そう思わせる見ておいて損のないアートイベント&スペース。 見終わると確実に未来人へ一歩近づいた気持ちになれます。今すぐ飛行機手配といきましょう。 以下、プレスリリースの解説が素晴らしかったので転載させていただきます。 【ステートメント】 ヨシロットンは、自然世界と都市文化、空想科学と精神世界、デジタル表現と物質的素材の探究など一見相反する領域を、平面から立体、映像といったさまざまなメディウムによる表現を通して横断的に模索しています。その作品は、キャリア初期の音楽や映画などサブカルチャーの肖像・記号を引用したコラージュ的な手法から、近年は色彩や地球、ニューエイジに関するリサーチや仮説を基にしたS.F.的な世界観のものまで、いくつもの関心をダイナミックに行き来しながら、ヨシロットン特有の視覚言語を通して独自の作品世界を作り上げます。 2018年以降、ヨシロットンは山々や河川などの自然を元にした造形とデジタルな質感を組み合わせた《FUTURE NATURE》シリーズを制作しています。地球・宇宙・神秘主義・シミュレーション・グラフィックといった幅広い彼の興味に基づくこのような作品群の裏には、「もし自然に全く違う見え方がありえるとすれば、そこからどのような世界像が立ち現れるのか」という視覚や認識に関する彼の純粋な好奇心と想像力が垣間見えます。そのような疑問は、「光」や「メディア」といった彼の作品の中心的なテーマへと繋がる一方、彼の出身地であるこの鹿児島の雄大な自然環境や歴史からの大きな影響が見られます。 「メディア」とは、もともと何かと何かを仲介する存在を意味します。「光」が物体に反射して人の目に「色」として届くことで、私たちは周囲の世界を視覚的に認識することが可能になります。その意味で、「光」は私たちに物体の存在を知らしめる媒体=「メディア」と言えます。《FUTURE NATURE》シリーズは、こうした「光」や「メディア」といった不可視の世界をめぐる長きにわたる人類のロマンを詩的に表現します。そのうちの一つとしてとりわけ彼が関心を寄せるのが、本展の重要なモチーフである「石」です。原始信仰の対象であり、それ自体が自然界の記憶を内包する媒体でもある「石」を、悠久の時を超え周囲の環境に合わせて姿形を変えながら存在する「メディア」としてヨシロットンは捉えます。そこには、石を周辺環境のデータの蓄積として見る、彼独自のデジタルな感覚に基づいた眼差しが見られます。また彼は、太陽の「光」を独自開発した採光センサーを用いて可視化し、不可視の存在の中に人類が見出す美、そしてそこに潜む崇高さへと迫ります。 本展の制作にあたり、ヨシロットンは自身の故郷である鹿児島を頻繁に訪れました。大浪池、丸尾自然探勝路、千里ケ滝などで採取された「光」や、地面や岩肌などのスキャン画像など、データに姿を変えたもの以外にも、軽石や砂、屋久杉などの土地が作り出した自然素材も作品に取り込まれています。天孫降臨神話の舞台とも言われているこの土地は、宇宙にも強い繋がりを持っています。ヨシロットンが育った大隅半島には日本ではじめて人工衛星の打ち上げを行った内之浦宇宙空間観測所があり、手付かずの自然と宇宙への科学的探求が共存する場所でその感性は培われました。本展の世界観は、ヨシロットンが生まれた鹿児島が育んだものでもあります。目に見えるものと見えないもの、神秘と科学の間で揺れる振り子のような時間・空間にヨシロットンの《FUTURE NATURE》はその両者を照らし繋ぎうる未知の光を描きます。彼の作品から立ち上がる景色や感覚に、ぜひゆっくりと身を任せてみてください。 【美術館に関して】 霧島アートの森は霧島連峰の西部 、標高約700mの高原に建てられた鹿児島県の野外美術館です。CGI・デジタルアートの先駆者で文化功労者である河口洋一郎氏が館長を務め、桜島を借景に季節折々の表情を見せる稀有な環境で国際的なアーティストたちの作品が発表されてきました。早川邦彦が設計した展示ホールと霧島地域の自然と調和した芸術性の高い彫刻作品が設置された広大な野外展示空間で構成されています。2000年の開館以来、国際的なアーティストたちの作品が発表されてきました。霧島の雄大な景観の中で四季折々の変化を見せる野外展示空間には、造形作家がこの地を訪れて、自然や歴史的・文化的な特徴を生かしながら構想した作品が設置されています。 収蔵作家:植松奎二、オノ・ヨーコ、トニー・クラッグ、ジェニー・ホルツァー、ドナルド・ジャッド、宮島 達男、村上 隆、草間 彌生、アニッシュ・カプーア、篠原 有司男、ナムジュン・パイク、ジェームズ・タレル、イサム・ノグチ、ニキ・ド・サンファルなど 過去に展覧会を開催した作家:チェ・ジョンファ、石川直樹、青木野枝、真鍋大度 ∽ ライゾマティクスリサーチ、ナムジュン・パイク、宮島達男、横尾忠則、松井えり菜、会田誠、名和晃平、加藤泉、日比野克彦、ヤノベケンジなど 【展覧会概要】 特別企画展 ヨシロットン展「FUTURE NATURE II In Kagoshima」 会場:鹿児島県霧島アートの森 アートホール 住所:〒899-6201 鹿児島県姶良郡湧水町木場 6340 番地 220 ウェブ:www.open-air-museum.org 会期:2024年10月8日(火)- 12月9日(日)月曜日休園(祝日の場合翌日休園) 主催:鹿児島県文化振興財団/南日本新聞社/MBC南日本放送協力:湧水町/霧島山麓湧水町観光協会/鹿児島第一交通株式会社/鹿児島県立鹿屋工業高等学校 協賛:ギャラリー月極/THE NORTH FACE/G-SHOCK/STONE ISLAND 特別制作協力:株式会社博展 制作協力:LED TOKYO株式会社/株式会社サンエムカラー/株式会社TASKO/株式会社BAGN 企画制作:YAR/Y_D/Nozza Service Source : 特別企画展 ヨシロットン展「FUTURE NATURE II In Kagoshima」
尾田和実