プリマハム、受注生産のロースハム扱う自社EC「竹岸ハム商会」強化 高級路線で販売促進、10年後にEC売上100億円狙う
プリマハムは、2023年12月に自社ECサイト「竹岸ハム商会」を開設した。創業100周年に向けたファン作りの一環と位置づけて、受注生産のロースハムなどを販売している。 一般的なハムやソーセージだけでなく、製法にこだわった商品で高級ブランドを立ち上げ、ECサイト限定のロースハムなどを取り扱っている。 受注生産のロースハムは1キログラムで販売価格は税込1万800円。国産原料を使用し添加物を減らし、手作業で仕込む。注文から納品までは1~2カ月程度かかる。 購入の8割が男性で、50歳以上の食を楽しむ人たちに好まれているという。子どもや孫などを食事で喜ばせたいというニーズにも応えられているのではないかと分析する。 自社ECサイト内では大衆向け商品も取り扱う。小売店にも並ぶポークウインナー「香薫(こうくん)」と新商品の組み合わせなど、自社ECサイトならではのセット商品も展開する。 業務用「ロングタイプポークウインナー」は、小規模な飲食店やキッチンカーを運営している事業者から引き合いが増えている。「ピザ窯で焼いてもウインナーの皮が破裂しない」と事業者の評判も上々だ。 2024年12月には「竹岸ハム商会」の公式インスタグラムを開設した。食べ方をレクチャーするなどの発信を進めていく予定。 10年後には100億円のEC売り上げを目標に掲げる。同社の高級ブランドとして認知度を向上させる取り組みを進める。
日本ネット経済新聞