遂に決勝「キングオブコント2024」見所を徹底解説。今年はどんな傾向?準決勝も注目株が揃う
今年も『キングオブコント』(TBS系。以下、KOC)の季節がやってきた。決戦は10月12日。日本一のコント師が決定する。 【写真で見る】今年の決勝進出者と、審査員の顔ぶれ 昨年まで3大会連続で合計得点の最高記録が更新(第8回以降の審査システムにおける歴代最高得点。空気階段:960点→ビスケットブラザーズ:963点→サルゴリラ:964点)されているだけに、今年も新たな金字塔を打ち立てるのか注目したいところだ。 今年のファイナリストは、コットン、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人、ロングコートダディ、cacao、ダンビラムーチョ、シティホテル3号室の10組。
常連組から初出場組まで、ワクワクするようなコント師ばかりが揃った。 ■準決勝も春ヒコやダウ90000など注目株 この3年の合計得点が示している通り、準決勝は年々熾烈な争いとなっている。決勝メンバー以外にも、“バキ童”で知られるぐんぴぃのキャラクターを生かしたコンビ・春とヒコーキが会場を沸かせ、男女8人組のダウ90000は「人形劇」のネタで仕掛けの巧妙さを印象づけた。 毎度ユニークな展開が光る金の国は、恰幅のいい渡部おにぎりのキャラクターを生かしつつ強いワードで笑わせていたし、サツマカワRPG、ひつじねいり・松村祥維、ストレッチーズ・高木貫太のユニット・トゥリオも、即席だからこその味わいがカウンターとなって逆に印象に残っている。
このように準決勝敗退組にも個性的な面々が多く、どの組が決勝に上がっても不思議でないほど全体として面白い。 そんな中、決勝へと駒を進めた10組はどんな戦いを繰り広げるのか。コントのタイプ別に考えてみたい。 基本的にコントは大きく2つのタイプに分けられる。日常の滑稽さを切り取ったものか、非日常的な世界観をベースに笑わせるものだ。 しかし、近年はそこが交差し、日常の中の狂気や極端なキャラクター、非日常と誰もがイメージできる生活感とのギャップをネタにする芸人が目立つ。今大会においても、その傾向が強く出ているように思う。