＜巨人契約更改＞契約更改を終え笑顔で会見する吉川（撮影・沢田　明徳）

　巨人の吉川尚輝内野手（29）が4日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季年俸9000万円から大幅アップとなる2億円でサイン（金額は推定）。大台突破に「野球選手として目標でもあった。凄くいい評価をしていただいた」と笑顔。使い道には「兄が2人いるんですけど、ある程度のことは力になれると思う。要望を聞いて（家族に）恩返しできたら」と話した。 　来季中に国内FA権取得が見込まれる29歳だが3年契約を結び「順調にいけば取得できるけど、ジャイアンツでプレーすることは変わりない。複数年を提示してもらえたので良かった」と“生涯巨人”宣言。念願の初受賞となったゴールデングラブ賞については「来年以降も獲り続けられるのが一番。そこを目指してやっていきたい」と闘志を燃やした。 　今季は自身初の全143試合出場を果たし、チームトップの打率・287をマーク。球界屈指の守備範囲を誇る二塁守備で好プレーを連発し、いずれも初となるゴールデングラブ賞、ベストナインに輝いた。4年ぶりのリーグ優勝に貢献した内野手は「リーグ優勝することが一番うれしかった。もっともっと良い成績を出せるようにと思って毎年やっている」。来季へ「もう一度体づくりとか、体を柔らかくすることとかはやっていきたいですし振る量も意識してやっていきたい」と見据え「日本一になりたい」と意気込んだ。