【ルーキー対談】八木悠香×田中こころ…ENEOSに新風を巻き起こす関西コンビ
実は高校時代の日本代表活動を通して意気投合
――ともに関西出身。いつから互いの存在を認識していましたか? 八木 中学生のときですね。 田中 私も。近畿ブロックエンデバーではじめて会いました。 八木 でも、その頃はしゃべるとかはなくて。 田中 多分、私が一方的に知っていた感じだと思います。 八木 え、私も知ってたよ。 田中 見間違いじゃないの? 私は「京都精華の八木さんと堀内さんだ」と思っていたし、私だけでなくそこにいた人たちは、「あ、京都精華の選手やん」ってなってましたよ。 ――その後、仲良くなったのはアンダーカテゴリーの日本代表活動がキッカケだと。 田中 高校2年生のU16女子アジアカップのときですね。そこから急に仲良くなりました。2人だけでなく、4人で仲良くて。 八木 最初に、私の部屋に来たんですよ。 田中 私ではなくて、4人のうちの1人の子に(八木が)用事があって部屋に呼んだんです。 八木 そうしたら一緒に来て。 田中 なんで行ったかわからんけど。そこからみんなで写真や動画を撮ったりして、仲良くなりました。 八木 それが海外の試合前で、そのあと(大会開催地の)現地でもずっと一緒におって。 田中 (高校バスケットを)引退してから4人で遊びましたし、(八木と)2人で南京町にも行きました。 八木 ユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)とかね。 田中 毎日しゃべって、LINEして。 ――とても仲が良いですね。 田中 気づいたらやんな。 八木 うん(うなずく)。 ――日本代表ではチームメート。頼もしい存在だったのでは? 田中 (U16女子日本代表)スタートが『桜花学園4人+八木』だったんですけど、すぐになじんで。どの選手に対してもなじむ力があるのはすごいなと思いました。 八木 最初は桜花の中に自分が入って大丈夫かな? とは思ったのですが、みんなが声をかけてくれて。一緒にプレーしていてやり易かったですね。確かに、始めは様子を見てた部分もあったけど…。 田中 見てたんかい。 八木 一応ね。でも、そんなことしていても馴染めないし、試合に出させてもらっている分、自分から馴染まないとダメだなと思って。 ――田中さんについては? 八木 負けている場面で3ポイントシュートを決めてくれて逆転したし、いろいろな部分で助けてくれました。シュートの確率が安定していましたね。 ――逆に高校ではライバルでした。どのように見ていましたか? 田中 難しい質問きた(笑)。 ライバルとして…。ライバルとして見てくれていなかったと思います。 八木 いや、見ていましたよ! こころは、3ポイントシュートもドライブもある。ドライブしたときにヘルプに行っても、ノールックパスをされるし、一番点を取られたくない選手でした。 ――八木さんについては? 京都精華学園は堀内桜花さん(シャンソン化粧品シャンソンVマジック)、ディマロ ジェシカさん(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)もいました。 田中 でも、一番のキーマンは(八木を見て)ここでした。チーム内のミーティングでも4番ポジションでもボールプッシュしてくるとか、八木に入ったら全部ジェシカへのハイパスされるから、つながせないようにしようという話だったし。京都精華の起点だからまずは抑えようとなっていましたね。 ――性格はそれぞれ違いますか? 田中 (八木について)おっとりしています。優しいし、話も聞いてくれる。ちょっと人見知りがあるかな。 八木 若干ね。でも、慣れたらいける。(田中については)誰にでも、誰とでも友達になれるところはある。 ――話を聞いていると2人のノリというか、掛け合いがいいですね。 田中 ノリは合うよね。 ――田中さんがツッコミ役ですが、八木さんは高校のときも? 八木 ツッコまれる側でした。 田中 ツッコミどころしかないですよ。ボケ担当というわけではないけど…。 八木 イジられキャラなんです。 田中 意識的にボケられないけど、自然とみたいな。それで私が、「いや、ちゃうやろ」って言ってます。 ――では、最後に1年目の抱負をお願いします。 田中 失敗を恐れずにチャレンジャー精神を持って自分らしく頑張ります。
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