デブリ採取装置取り出しへ 東電、カメラ異常を調査
東京電力は19日、福島第1原発2号機での溶融核燃料(デブリ)取り出し作業のため、原子炉格納容器内に挿入した釣りざお式の採取装置を格納容器の外に戻し、装置のカメラを調べると明らかにした。作業はカメラの映像を遠隔操作室に送れなくなり、17日に中断している。 デブリが残る格納容器内部は極めて放射線量が高く、作業は遠隔操作になるため、カメラ映像は不可欠となる。 デブリの取り出しは2011年3月の事故後初めてで、廃炉に向けた重要工程だが、これまで3回延期されている。今回の作業も8月に装置を押し込むパイプの並べ順を間違えたことが判明したことに続き、2回目の中断となっている。