ウクライナ軍、ロシア兵5万人とクルスク州で戦闘中 ゼレンスキー氏
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、ロシアが南部クルスク州に5万人近い兵員を動員していると明らかにした。クルスク州では今年夏、ウクライナが虚を突く反転攻勢を仕掛けていた。 【映像】北朝鮮兵の合流に不平漏らすロシア兵、ウクライナ軍が通信傍受 ゼレンスキー氏はウクライナ軍のシルスキー司令官から報告を受けた後、SNSテレグラムで、ウクライナ軍はクルスク州で「5万人近い規模の敵軍」を「引き続き押しとどめている」状況だと明らかにした。 ウクライナが8月にクルスク州へ侵攻したことは、ロシア政府だけでなく、ウクライナの支援国からも驚きをもって受け止められた。ウクライナは当時、越境作戦が必要な理由について、ロシアがクルスク州からウクライナへの新たな攻撃を計画しているためだと説明。将来の越境攻撃を未然に防ぐ「緩衝地帯」を設立する目的があると述べていた。 外国勢力によるロシアへの地上侵攻は第2次世界大戦後初めてで、ロシアは完全に虚を突かれた形となった。 ウクライナはすぐさまロシア領の奥深くへ進軍し、ロシア領の数百平方キロを超える地域で支配を維持している。ロシアは一部の集落を奪還したものの、実効支配線はここ数カ月でほとんど動いていない。 米当局者は10日、ロシアはクルスク州のウクライナ軍の陣地に攻撃を仕掛ける目的で、数万人規模の部隊を集結させているとCNNに説明。近いうちに攻勢が行われることが予想されると述べていた。 ロシア政府(クレムリン)は自国領内に展開する北朝鮮兵士の存在についてコメントしていない。先週の国連安保理会合で米国から北朝鮮兵の動員について質問を受けたものの、回答しなかった。