アプライドの売上高見通し、市場予想上回るも投資家は反応薄
(ブルームバーグ): 半導体製造装置メーカー最大手の米アプライド・マテリアルズが16日に発表した業績見通しは、株価が今年上昇した後だけに投資家には好感されなかった。
発表資料によると、5-7月(第3四半期)の売上高は約66億5000万ドル(約1兆円)の見通し。市場予想平均を上回ったものの、一部アナリストは71億3000万ドルを見込んでいた。1株利益は一部項目を除いたベースで1.83-2.19ドルの見通し。アナリスト予想平均は1.98ドルだった。
アプライドの株価は16日の米株式市場時間外取引で一時1.5%下落。通常取引終値は214.17ドルで、年初来で32%上昇していた。
2ー4月(第2四半期)の1株利益は一部項目を除いたベースで2.09ドル、売上高は66億5000万ドル。市場予想は1株利益が1.99ドル、売上高は65億2000万ドルだった。
アプライド・マテリアルズによると、人工知能(AI)プロセッサー製造用機器の需要は伸びている。一方で、インターネットに接続された家電製品と通信、自動車産業、パワー、センサーから成り同社が「ICAPS」と呼ぶ分野に使われる半導体を製造する一部顧客は既に受け取った機械を設置する間、注文を一時停止しているという。
ゲーリー・ディッカーソン最高経営責任者(CEO)は電話インタビューで、「近いうちに、ある程度消化されるだろう。今年は当社にとって大きな成長の年にはならない」と語った。AI関連チップの将来性については極めて強気だと述べた。
原題:Applied Materials Forecast Fails to Impress Following Rally (1) (抜粋)
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Ian King