乃木坂に迫る櫻坂、日向坂は再び紅白逃す…圧倒的なK-POP勢 Spotifyから分析
藤川教授は日本のアイドルグループについて、「楽曲の人気はどのグループも厳しい。櫻坂46が辛うじて頑張っているものの、他のグループでは人気曲が出ない状況が続いており、配信チャートやMVの再生回数が振るわない」と指摘。「国内のアイドルは、歌とダンスの力を上げていくしかない。乃木坂46の5期生は、歴代と比べても圧倒的なパフォーマンス力があるが、その魅力を生かし、かつ時代の空気を映した楽曲が必要だ。楽曲次第では、乃木坂46は今年が最後の紅白になりかねない」と危機感を募らせる。
紅白で女性アイドルグループの半数がK-POPアイドルになった例は、過去にもある。2011年には、K-POPのKARAと少女時代が同時に出場し、日本からはAKB48とPerfumeの2組が選ばれた。一方で2014年には、AKB48に加えSKE48、NMB48、HKT48という当時の国内の全姉妹グループが揃い、E-girls、Perfume、ももいろクローバーZと合わせ、日本の7つのガールズアイドルが紅白の舞台に立ったこともある。10年を経た現在はK-POPが音楽シーンを席巻している。今年の紅白に日本勢で初出場するME:I(ミーアイ)も、韓国発のサバイバルオーディション番組の日本版でデビューした11人組のアイドルグループだ。
■来年出場が期待される3組
今年、紅白には選ばれなかったが、Spotifyのランキングで上位に入ったグループもある。aespa(エスパ)、XG、FRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)の3組だ。
aespaは世界でも人気があるK-POPグループで、日本人の父親を持つ東京育ちのジゼルが所属する。Spotifyでは最高11位まで上昇した。
XGは日本人メンバーで構成されるが、韓国を拠点に活動し、全曲英語で歌う異色の音楽グループで、最高21位に入った。Spotifyの年間ランキングでは、海外で最も再生された日本のアーティスト部門において、昨年3位、今年は7位と世界で評価されている。