USJで「パークエキスパート」の認定式に集まった7ホテル、51人の社員ら＝30日、大阪市此花区（田村慶子撮影）

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ、大阪市此花区）を運営するユー・エス・ジェイ（同）は、提携するオフィシャルホテルの従業員がUSJの楽しみ方を宿泊客に伝えるサービスを、10月1日から開始する。ホテル従業員を対象に新たな認定制度を創設し、合格者を集めた認定式を9月30日に行った。USJはホテルとの連携を深め、顧客満足度のさらなる向上を目指す。 【写真】USJで開かれた式では、認定者の証としてピンバッジが一人一人に授与された USJが始めたのは認定を受けた「パークエキスパート」によるサービス。園内での過ごし方を前泊したホテルで考える宿泊客は多く、例えば子連れ客に乗り物型アトラクションの身長制限を伝えたり、写真撮影スポットや記念日を祝うのに適したレストランを紹介したりする。 USJ側にとっては、入場料金の値上げを続ける中で、きめ細かな提案を通じて顧客満足度の維持を図る狙いがあるとみられる。 認定制度の第1期生には全7ホテルから約70人が受験し、51人が選出された。5月から約3カ月間、座学や園内での研修などを経て、8～9月にかけて筆記試験と面接を実施した。 認定者を代表してあいさつした「ホテル　ユニバーサル　ポート」（同）の居内美咲希（いうちみさき）さんは園内を歩いて得た知識などを生かし「ゲストの皆さまに発見を伝えていけたら」と意気込む。 ユー・エス・ジェイの金沢亮シニアバイスプレジデントは「アプリを使って園内を回ったり、整理券を受け取ったりと初めて来ると分かりづらい部分もある」とし、認定者を通じて「（園内での）楽しみ方をしっかりと伝えられる」と期待する。 今後、試験の頻度を検討し、継続して認定者を育成するとしている。（田村慶子）