【スターダム】2冠・上谷沙弥の〝黒い〟野望「しゃべくり007とか出たい」「ヘイトを令和版極悪同盟に」
年末年始の女子プロレス界で主役の座を奪ったのが、「スターダム」の〝闇に落ちた不死鳥〟こと上谷沙弥(28)だ。昨年12月29日両国大会で中野たむを破りワールド王座を初戴冠。3日後のWAVE新宿大会では大流血の末にレジーナ王座の初防衛を果たした。昨夏の極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」加入から悪の道を進み、ついに団体最高峰王座を手中に収めた沙弥様は、何をたくらんでいるのか。本紙が直撃だ。 ――激動の年末年始だった 上谷 年末に両国でワールドを取って、中野たむがどん底に落ちる姿が見られて、元日のWAVEでは頭から血が噴き出すような試合をして悪の女王様にふさわしい年始を迎えることができた。最高の2025年の幕開けになったよ。初めての2冠チャンピオン。私のベルト姿、似合ってるでしょ? 2団体のトップのベルトを持ってる沙弥様に、みんなすっかり夢中だよね。 ――3日有明大会では鈴季すずからワールド王座への挑戦を表明された 上谷 しもべたちから言われる沙弥様は気分がいいけど、アイツから言われた沙弥様にはマジで腹が立った。去年すずは「ネオジェネス」に入ってギャル?とかやったりしてたけど、表情とか見てても明らかに無理してるじゃん。個人的にはスターダムに所属する前のプロミネンス時代の、誰にも群れずに暴れまくるようなすずが狂気的でめちゃくちゃ面白かったのになって…。何かマイクで「本当の恐怖を教えてやる?」とか言われたけど、つまりそういうことなんだろうなって。 ――そういうこととは 上谷 すずの考えていることは全部お見通し。つまりそういうことだろうね…。お前には関係のないこと。 ――すっかり悪に染まってしまって… 上谷 うるせえな。でもゴールデンフェニックスを名乗ってた時よりも、今の方が心から楽しんでプロレスをやってるよ。言いたいことも自由に言えて、好き放題できるのがめちゃくちゃ楽しい。フフフフ。 ――ヘイトに加入し、もうすぐ半年だ 上谷 私はヘイトに入るまで空中殺法で魅了する選手にあこがれて、自分の理想像を突き詰めてきた。そんな中である日、プロレス界を俯瞰して見たら飛べる選手が増えてきてたりして、飛び技の時代に終わりがきてるんじゃないかって思って。これからプロレス界に新しい流れが来る予感がした。その時具体的にはわからなかったけど、案の定、私がヘイトに入ってから新日本プロレスはSANADA、ノアはOZAWA、ドラゴンゲートは箕浦康太がヒールに。世間では極悪女王が大流行した。その時に2025年はヒールレスラーが台頭する流れが来ると確信したし、私がその先駆けだと思ってる。 ――団体最高峰王者としての目標は 上谷 どんなにいい試合をしたとしても、見てもらえなきゃ始まらないんだよ。でも、そのきっかけすら今はない。だから多くの人に知ってもらうためにもヘイトみんなでテレビに出たり、メディアに多く露出したいっていうのが2025年の目標。私はプロレスのリング以外で目立つのもしゃべるのも嫌いだけど、「しゃべくり007」(日テレ系)とか出たいかな(笑い)。知ってもらえたら、必ず魅了する自信がある。 ――今後の野望は 上谷 ヘイトを令和版極悪同盟にしたいし、必ずヒールブームを巻き起こす。私がビューティ・ペア、クラッシュ・ギャルズ&極悪同盟、対抗戦ブームに続く第4次女子プロレスブームの最先端を走りたい。
木元理珠