大当たり補強!? Jリーグ、スタートダッシュ成功の新戦力6人。いきなり大活躍の新人は?
明治安田J1リーグの2024シーズンが開幕しておよそ1カ月半が経過した。好スタートを切ったクラブは、新戦力のフィットも重要なポイントになっている。今回は、今季のJ1で好発進した新加入選手をピックアップして紹介する。※各データは4月9日時点、スタッツはJリーグ公式を参照。
FW:大橋祐紀(背番号77) 生年月日:1996年7月27日(27歳) 所属クラブ:サンフレッチェ広島 2024リーグ戦成績:7試合6得点0アシスト 大橋祐紀は、中央大学を卒業して2018年に湘南ベルマーレでプロキャリアをスタートさせた。ケガによる離脱もあったが、2021シーズンに定位置を獲得すると、2023シーズンは夏に町野修斗が移籍したことを機にブレイクを果たし、J1でキャリア初の2桁得点となる13得点を記録し、今季からサンフレッチェ広島に加入している。 2023シーズンのJ1で3位だった広島は、多くのチャンスをつくれるチームだったが、リーグ戦の総得点が42で、得点力不足が課題だった。その問題を解決するために呼ばれたのが大橋で、ここまで完璧に期待に応えている。 大橋は、浦和レッズとの開幕戦で2ゴールを叩き込むと、第7節・古巣の湘南戦でも2ゴールを挙げて、見事な得点力を発揮。左右どちらの足も扱える上にヘディングも強烈で、広島がつくる様々なチャンスを活かせるバリエーションの豊富なFWと言える。さらに、献身的なアクションも魅力で、前線から高い強度の守備を求めるミヒャエル・スキッベ監督には打ってつけの選手だろう。 ここまで7試合で6得点を挙げている大橋は、サッカー日本代表に呼ばれる日が訪れても不思議ではない。
FW:荒木遼太郎(背番号71) 生年月日:2002年1月29日(22歳) 所属クラブ:FC東京 2024リーグ戦成績:6試合5得点1アシスト 荒木遼太郎は、名門・東福岡高校で注目を集めて、2020年に鹿島アントラーズに加入した。プロ2年目の2021シーズンにJ1で10得点を挙げて、ベストヤングプレーヤー賞を受賞している。 しかし、2022シーズンは腰椎椎間板ヘルニアで長期離脱を強いられ、2023シーズンは戦術的な理由であまりプレーできずに終わり、今季は期限付き移籍でFC東京に加入している。 環境を変えた荒木は、開幕戦のセレッソ大阪戦でいきなり2ゴールの活躍を見せると、第2節のサンフレッチェ広島戦でも1得点を決めて、これまでの鬱憤を晴らすかのように暴れている。身長は170cmと小柄ながら、絶妙なファーストタッチで密集を切り裂いて、力強い右足のシュートを放ち、ノビノビとプレーしている印象だ。3月にパリ五輪を目指すU-23日本代表に呼ばれ、ここでも存在感を放っている。 荒木は、以前からJリーグで屈指の才能あふれる若手と評価されてきた。その能力にFC東京加入で自信が加わり、いまはJリーグで最も危険なアタッカーの1人と言っていい存在となっている。