大当たり補強!? Jリーグ、スタートダッシュ成功の新戦力6人。いきなり大活躍の新人は?
FW:エリソン(背番号9) 生年月日:1999年4月13日(24歳) 所属クラブ:川崎フロンターレ 2024リーグ戦成績:5試合3得点0アシスト エリソンは、今年1月にブラジルの名門サンパウロから川崎フロンターレに加入したFWで、期待通りかそれ以上のスタートを切った。 身長180cmのエリソンは、大柄というわけではないが、体重は83kgと大きく、ピッチ上で一際目立つ体格をしている。かなりの重量級だが、一歩目のスピードが速く、突破力が抜群で、J1開幕から2試合で3得点を挙げたほか、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の山東泰山戦でも2得点を決めた。 突破力に加えてフィニッシュも見事。特に左足のシュートは強烈で、これから多くのゴールが期待できそうだ。さらに、ここまで1試合平均3.6本のシュートを放っていることが示すとおり、ゴールへ向かう意識も高い。 24歳と若いエリソンは、Jリーグで価値を高めてさらに大きな舞台に挑戦したいと考えていても不思議ではない。川崎フロンターレ加入は、いわばアピールの場かもしれない。それでも、J1第2節のジュビロ磐田戦では、2得点を挙げたあとで終盤にPKを獲得した際、山田新からボールを託されながらもこれを拒否している。自身のハットトリックが懸かった絶好機よりチームを重要視したところからも、個人より全体を大事する姿勢がうかがえた。こういった振る舞いが、今後のより大きな活躍につながっていく可能性もありそうだ。
FW:チアゴ・サンタナ(背番号12) 生年月日:1993年2月4日(31歳) 所属クラブ:浦和レッズ 2024リーグ戦成績:7試合3得点0アシスト ブラジル人のチアゴ・サンタナは、1月に清水エスパルスから浦和レッズへ移籍し、当たり補強の予感を漂わせている。 2023シーズンの浦和は、J1最少失点チームだったが、最終順位は4位だった。鉄壁の守備を誇る一方で攻撃は改善の余地があり、2022シーズンのJ1で得点王になったチアゴ・サンタナを迎えている。 降格した清水でJ1得点王になったチアゴ・サンタナは、より戦力が充実している浦和で存在感を放っている。シーズン開幕当初はまだポジショニングに迷いがあった様子だったが、第5節・アビスパ福岡戦でPKを決めて浦和での初得点を挙げると、続く第6節のFC東京戦ではハーフウェイラインからの得意の左足で超ロングシュートを決めた。さらに、第7節のサガン鳥栖戦では、もう1つの武器であるヘディングでゴールを奪い、3試合連続得点と調子を上げている。 リーグ屈指の戦力を誇る浦和は、チアゴ・サンタナが期待通りの働きをすれば、十分に優勝も狙える。そのために連れてきた選手とも言い換えられるはずだ。